木村拓哉が自身のYouTubeチャンネルで【初めての「新横浜ラーメン博物館」で絶品ラーメンを食す!】と題した動画を投稿。前・後編にわたって配信された「中尾明慶との海釣り」回のエピローグとして、釣り後にお腹を空かせた木村たちが向かった先を紹介した。
初めて訪れたという『新横浜ラーメン博物館』のレトロ雰囲気に、「(ドラマや映画の)セットみたいだね」と興味津々に見渡す木村。「(普段は)ラーメン食べるんですか?」と投げかけた中尾の質問を皮切りに、木村の意外なラーメン事情が明かされる。
ドラマや映画撮影の際に、木村がラーメンのケータリングをキッチンカーごと現場に差し入れするのは有名な話。その際には共演者と一緒に食べるものの、大人になってからはお店に入ることはほとんどないよう。
「俺、小学校中学校が千葉だったじゃん!? 国道16号沿いにある『くるまやラーメン』ってのがあって。知ってる?(中尾「えぇ、有名ですよね」)。あっ、くるまや有名なんだ!? そこはお邪魔してた」
子どもの時に地元で食べていた、思い出の『くるまやラーメン』がチェーン店であることも知らなかった木村。やはり国民的アイドル・SMAPになって以降、「キムタク来店!」でパニックを起こしてラーメン店に迷惑がかかるのを避けたのだろう。
それでも愛犬の散歩中には気になって、今も「なるほど、こういうシステムなんだな」と店内をのぞいているという木村。スタッフや中尾から流行りの“家系”の由来などの説明がなされると、ウンウンと頷いては素直に聞き入るのだった。
『教場』共演者と食べたカップラーメン
そんな全国選りすぐりの有名ラーメン店が立ち並ぶラーメン博物館で、腹ペコの2人が選んだのは明治43年創業、日本初のラーメンブームを巻き起こした“伝説のラーメン”を再現した『淺草 來々軒』。
「なんかやっぱ、自分にとってラーメン屋さんってちょっとしたアトラクションだな」
久々の店内にそわそわしながら、ドラマ『教場』(フジテレビ系)シリーズの撮影でも、極寒のロケ現場で共演者とカップラーメンを啜ったエピソードを披露したりと、ラーメントークをしつつ看板メニュー「らうめん」を待つ木村。
お待ちかねの「らうめん」が到着すると「撮っとこう」と、インスタグラムに投稿するのか、家族に自慢するのかスマホで1枚パシャリ。スープを一口啜り、麺を啜って実食しては「なるほど」と唸りつつ、
「藤子不二雄さんの漫画に出てくる“ラーメン”。それこそ小池さんが食べていたラーメンって、勝手なんだけど、“こういう味なんだろうな”っていうイメージは、(こういう)醤油(ラーメン)なのかな」
自分なりのイメージを膨らませて“食レポ”。しっかり完食した木村の一方で、一杯では物足りなそうな中尾から「もう一件行きますか?」のお誘いを受けるも、そこは「帰って(釣った)シーバス(料理して)食べるのよ」とお断りする木村。
「俺、そういうの下手なんだよ」
それでも“番組”的に盛り上げようと気を使ったのか、「もう来れないかもしれない」「せっかくだから」と、なんとか木村を別の店にも連れて行こうと食い下がる中尾だがーー、
木村「わかるよ。でもさ、來々軒さんお邪魔してさ。もう一件行ってさ。どうする?(來々軒よりおいしくて)テンションぶち上がっちゃったら。その逆(テンションが下がる可能性)もあるじゃん」
中尾「いや、そこはうまく(演技しながら)やりましょうよ。芸能人なんだから」
木村「俺、そういうの下手なんだよ(苦笑)。すげぇ下手なんだよ。すっげぇ下手。(表情に〕出ちゃうの、全部。モロバレなんだよ。(ドラマや映画での)役が乗っかってればできるんだけど、“素”だと無理」
結局、この日は一件だけのロケで終えたが、やはり「(ラーメンは)うまいよ」と別の店舗も気になるようで、今後の企画での再訪をほのめかす木村だった。
このラーメンロケ動画は、6月22日の公開から2日間で早くも再生回数80万回に迫ろうとしている。2024年1月に開設された公式YouTubeは、当初は“伸び悩み”などと報じられたが、チャンネル登録者数は半年間で約88万人と早々に100万人に届く勢いだ。
ひと回りして“愛されキャラクター”に
そんなユーチューバー・木村の好評ぶりに、「良くも悪くも“素”が楽しめるところでしょうか」とは、長年にわたって旧ジャニーズを取材する芸能ライター。
「たとえば絶頂期のアイドル時代、出身地は“東京都”と記されることが多く、なぜか“千葉県”には触れられませんでした。今回のように自ら“小学校中学校は千葉だった”とサラリと話してみせたように、かつての“扱いの難しさ”がすっかり消えた印象です」
またラーメン博物館のような、“初体験・初物シリーズ”は特に再生回数が伸びるという。
「“キムタク節”というべき独特な間合いと言い回しは健在なんですが、それが意外と天然発言だったり、“浦島太郎”のようなリアクションをイジられたりとひと回りして面白さすら感じさせます(笑)。
彼の熱心なファンにとってはお馴染みの顔かもしれませんが、これまで良いイメージを持っていなかった人ほど、素のキムタクとのギャップを感じると思います。なんとも“愛すべきキャラクター”になりつつあります」(同・芸能ライター)
番組を通してとはいえ、色々な場所に出かけられるようになった木村。YouTubeを一番楽しんでいるのは彼なのかもしれない。