男性5人組Youtuberの『コムドット』。2023年6月に、2人組女性ユーチューバーの『平成フラミンゴ』との間で起きたトラブルで炎上後、チャンネル登録者数が激減。一時は410万人を数えたものの、半年後には約380万人と、30万人以上のファンを失った。
《音楽業界の常識が変わる》
その後も、全国のファミリーマートで『コムドットくじ』が販売されるも売れ残り、店舗で半額以下の値段で売られている様子がSNSで拡散されるなど、一時は“オワコン”という声も聞こえていた。だが、地道に活動を続けてきたコムドットには“変化”も見られるという。
「チャンネル登録者数こそ元に戻ってはいませんが、今は毎日のように動画を投稿し、そのほとんどが100万回再生を記録しています。また、コムドットがプロデュースを務め、8月に東京ドームで開催される『Creator Dream Fes 2024 ~produced by Com.~』は、5月初旬の時点で全チケット完売。ファンの数は増えているようには見えなくとも、既存のファンとのつながりをより大切にしていることの証左でしょう」(芸能ライター)
勢いにのる彼らは、5月29日にメジャーデビュー。『拝啓、俺たちへ』をリリースし、リーダーのやまとは自身のXにて、
《明日5/29音楽業界の常識が変わる》
と自信を覗かせていた。リリースから1か月が経過したが、その結果はどうだったのか。
「シングル初週売上枚数は約13.7万枚を記録し、Youtubeで公開されたMVは6月29日時点で900万回再生を超えています。6月5日にビルボードが公開した『Japan Hot 100』では、JO1、Number_iに次ぐ初登場3位を獲得するなど、堂々たる結果を残しました」(音楽誌ライター、以下同)
やまともXにて、
《宣言通り音楽業界に革命を起こすことができました》
と満足気な様子。ただ、その“手法”に対しては一部で批判の声があがっているようで……。
《歌がおまけ》
「今回リリースされたシングルは通常版と各メンバー版の全6形態のCDで販売されていて、それぞれ価格は税込1000円。封入されている“特典応募シリアルコード”1つで、S・A・Bの3つの賞のどれかに応募できるようになっていました。ただ、それぞれの形態によって応募できる賞が限られているだけでなく、なかにはコードが2つ必要なものも。
メンバーと会えたり話せたりする賞もあって、ファンとしてはなんとでも当選したいでしょう。特典付きのCDはいまどき珍しくありませんが、露骨に複数枚数買いを誘導する売り方には疑問が残ります。案の定、フリマサイトではシリアルコードの抜かれたCDが半額以下の値段で大量に売りに出されています」
現在はすべての賞の応募が締め切られているが、ホームページを確認すると全部で30種類の賞を選ぶことができたそう。しかし、CD1枚ではそのどれかにしか応募できなかったというわけだ。
これにはネット上で批判の声が寄せられていて、
《メンバー毎に合計何十種類も特典出したり、サブスク版で再生回数に応じた特典つけてランキング入りしようとしたり、自分達の曲に自信があるなら曲一本で勝負してみせろよ》
《いっちゃ悪いがAKB商法だよね? 純粋な購入者は何割なのか。業界変えるなら 特典付けずに勝負しなよ》
《歌がおまけになってる》
などと、手厳しい言葉が並んでいた。
特典の手厚いCDで枚数を売り上げたコムドットは、ある意味では音楽業界の常識を変えてみせたのかもしれない。