“あのちゃん”の愛称で知られる歌手でタレントのあのが、6月25日深夜放送の『あのちゃんねる』(テレビ朝日系)で、バラエティ番組引退への思いについて語り、その内容が物議を醸している。
あのは、2013年にアイドルグループゆるめるモ! に第3期生として加入。現在はテレビタレントのほか、YouTuber、ミュージシャン、ラジオパーソナリティなど幅広く活躍しておりZ世代のカリスマとも呼ばれる。
「もうテレビ局にはあまり行きたくない」
バラエティ番組では大物タレントにもタメ口で接するなど物怖じしない、新世代の若者らしいキャラクターが受けている。
この日の放送では、霜降り明星のせいや、ヒコロヒーとともにお酒が入ったトークを展開。あのは「ずっとは無理だと思うから、(バラエティは)辞めるってなったら自分でやめたい」「30歳、40歳で出ているイメージはない」「音楽はやっていたいなと思うけれども、もうテレビ局にはあまり行きたくない」といった発言を繰り返した。
これにはネット上で辛辣な疑問の声が相次いでいる。
《令和ロマンもそうだけど、この世代って、自己肯定感の強い人間が多い。「使われてる」んじゃなく、「使われてやってる」みたいな》
《テレビやバラエティにでたくてたまらん人達がたくさんいる中、堂々と出たくないとか嫌だとか言って欲しくないね! 思うは自由! では退いて次に譲って下さい》
《代わりはいくらでも出てくるからやめて好きなことすればいいんでないの》
《あんま知らんが呼ばれてる内が華だから謙虚に立ち回るようにね》
このほか《よくはしらんけど、辞めたきゃやめりゃーいいじゃん》といったド直球な声も。
『番組や周囲が面白くしてくれている』人
あのは、2021年10月に出演した『水曜日のダウンタウン』(TBS系)の企画でブレイクを果たした。内容は朝の番組『ラヴィット!』(同)の大喜利企画に彼女が出演し珍回答を連発。しかし裏では芸人たちが回答を考えて“遠隔操作”していたというオチが付く。この企画の趣旨を放送作家が語る。
「大喜利企画を見てもわかりますが、彼女は持ち前のキャラクターがバラエティ番組の枠組みや方向性にうまくハマるタイプのため人気を博しました。要は『番組や周囲が面白くしてくれている』が実際のところなのですが、今回の発言は『自分が面白い』と思っていると勘違いされかねないものです」
ネット上でも《大した芸があるわけでもないし、話が面白いわけでもないし(むしろイラっとくる)なぜこの人がテレビの世界でチヤホヤされているのか分かりません》といった指摘も聞かれる。
あのは公式には年齢や出身地などを非公表としているが、「30歳までにバラエティ引退」となれば、あと数年しかないのかもしれない。ネットの冷めた反応を見るに、その希望が叶う可能性はありそうだ。