てんちむこと橋本甜歌

「谷間ちら見え&美脚あらわなぴっちりドレスショット披露!」「産後のセクシーな水着姿を披露」――執筆者が心を無にして書いているであろう、てんちむ(30)に関するネットニュースが戻ってきた。

てんちむ、崖っぷちもめげ無い精神

 昨年10月から無期限で活動を休止していたYouTuber・てんちむだが、何の前触れもなく、YouTubeに「お久しぶりです。」というタイトルの動画を投稿し、出産したことを報告。結婚はせずに、現在はシングルマザーとして子どもを育てていることを明かした。

 動画内では「YouTubeの復帰は現状考えていない」と語っていたため、あくまでファン向けの「近況報告」と思われたが、5月7日にはXを更新し、1週間前の宣言はなかったかのように活動を全面的に再開。現在は「スーパーてんかちゃんゴッド」という新たな名義でX、YouTube、インスタグラムをフル稼働している。

「活動休止の理由は明かされませんでしたが、動画内では2020年の『バストアップブラ騒動』が尾を引いていることをほのめかしていました。これは彼女が26歳のとき、自身がプロデュースするバストアップ下着『モテフィット』を使うと、バストサイズがアップしたと謳いながら、実際は豊胸手術を行なっていたことを、かつての親友・YouTuberのかねこあやに暴露されてしまい、炎上した件です。

 同時にアメリカで大麻を使用していたこともバラされ、てんちむはYouTubeに謝罪動画を投稿するに至ります。その後は商品の購入者への返金や損害賠償に追われ、26歳という若さで5億円の借金を背負うことになりました」(ウェブメディア編集者)

 活動休止後に出版された『推される力 推された人間の幸福度』(星天出版)では、すでに返金希望者への返金対応は終わっていると主張。その一方で、今回アップされた動画では、バストアップブラの炎上をめぐって、とある会社との裁判がいまだに続いており、2〜3億円以上の損害賠償を求められていることを告白している。

「てんちむは動画内で“(額が)認められても控訴するつもり”と前置きしたうえで“今回の早すぎる復帰の裏にはこういう事情もありまして、つまりは荒稼ぎしに戻ってきた感じになっちゃいましたね”と語っています。

 返金対応で2億2000万円あった貯金がすべてなくなった彼女は、唐沢菜々江がオーナーを務める銀座のクラブ『Nanae』と、六本木のショークラブ『バーレスク東京』で毎日のように働いていました。

 その間もルイ・ヴィトンの水着を着た写真を投稿しては“まず借金を返せ”と叩かれたり、脱毛サロンの広告案件が“誇大広告”ということで、たびたび炎上しましたが、2022年の1月にはそれぞれの店を卒業できるほど、金銭面では落ち着いたようでした。ただ、額が額だったため、実はまだ火種が残っていたのですね」(同)

 その後はなにをやっても炎上するばかりで、昨年活動休止をする際も「どうせ、またすぐ戻ってくる」「辞める辞める詐欺だ」とSNSやニュースサイトのコメント欄には書かれていた。そして、今回の復帰に関しても「ほら、やっぱり!」という声が多かった。

 しかし、以前と違って、今の彼女は一児の母である。子どもを育て上げるには、誰になにをいわれようとも「荒稼ぎ」するしかないのだ。

「自身の生活のためにYouTubeをやろうがやらまいが、それは個人の勝手ですが、PR案件や広告案件が一体いくらなのか、そして家賃200万円の家に住めるほど、なにを収入源にしているのかが、不透明すぎるため、彼女に対するアンチコメントは減らないのです。

 それと、個人的には彼女のSNS投稿を褒めちぎるスポーツ新聞のウェブニュースが気になります(笑)。それだけ彼女に関する記事はPV数が取れるということなのでしょうけど、活動休止前はあまりにも不自然な記事が連日のようにアップされており、正直意味がわかりませんでした。そういった記事もアンチが増える要因になっていた気もします」

 そんな、彼女だけに、仮に数か月、再び「活動休止する」と宣言されても、「また、いつものことか」と、もう誰も驚かないだろう。さらに6月26日には自身のYouTubeチャンネルで自己破産を検討し、引越しするための賃貸の審査をするも落ちたと報告。そんな崖っぷちの彼女は動画内でこう話した。

《偉そうに聞こえちゃうかもしれないけど、頼ったら力になってくれる人はまわりにたくさんいて》

 ……炎上商法の先に広がるのは、なにも育たない不毛の土地だけである。

取材・文/千駄木雄大