マツコ・デラックス

「1万回、目指しましょうね! まだまだ続きますよ!」

 6月27日、情報バラエティー番組『バラいろダンディ』(TOKYO MX、以下MX)のMCを務めるふかわりょうは、番組内でこのように発言した。

「番組内で、キングカズこと三浦知良さんが“『バラいろダンディ』を視聴している”という話題に触れた際の発言でした。ちょうどこの日、『NEWSポストセブン』が“同番組が今年9月に終了する”と報じたんです。それを意識してふかわさんは、含みを持たせた発言をしたのかもしれません」(スポーツ紙記者、以下同)

MXに問い合わせると

『バラいろダンディ』は同局で放送されていた『ニッポン・ダンディ』の後継番組として'14年4月にスタートした生放送番組。コンセプトは“ダンディな男性になるための情報を伝える”とされているが、内容はユニークなもので─。

「時事ニュースを取り上げてコメンテーターたちが語り合うという内容がメインなのですが、生放送中にもかかわらずお酒を飲んだり下ネタが飛び交ったりと極めてフリーダム。このゆるさが人気を呼び、10年以上続く番組となりました。秋で終了するなんて寂しいですね」

 MXに番組終了の事実について問い合わせると、

《'24年度下期の番組編成は公表しておりません》

 と、否定はしなかった。

背景にあった“不正問題”

 報道では、終了の理由として、曜日ごとにゲストが変わるため予算が高いことと、視聴率低下が指摘されていたが、どうやら“別の事情”もはらんでいるという。

「今年4月、MXの常務であるAさんが'15年から8年間にわたって、取引先との飲食費の領収書を外部の取引業者に渡し“VTR製作費”としてMXに架空の請求を行わせることで、累計で約3500万円ほどを受け取る経費不正が発覚して役職を辞任したんです。実はこのAさんが『バラいろダンディ』を立ち上げたプロデューサーでもあったんです」(制作会社関係者、以下同)

2024年9月に終了すると報じられた『バラいろダンディ』(公式サイトより)

 A氏の失脚により、彼と対立していたライバル局員は色めき立っているようだ。

「MX内でAさんが携わった番組を打ち切って局内を刷新しようとする動きがあるんです。その一環で『バラいろダンディ』が終了することになったといいます。この流れだと、Aさんが立ち上げた『5時に夢中!』も今後どうなることやら」

『5時に夢中!』は'05年に放送開始した人気情報バラエティー。『バラいろダンディ』とは“きょうだい番組”とあって、個性豊かなコメンテーターたちが自由に語り合うのが魅力。

「'05年当時、まだ無名だったマツコ・デラックスさんを真っ先にレギュラー起用した番組で知られています。ほかにもミッツ・マングローブさんや北斗晶さんもこの番組に出演したことで、それぞれコメンテーターとしての地位を確立しました。今ではMXの看板といえる人気番組ですが、Aさんが失脚したため“排除の対象”になり得るかもしれません

 自由な番組作りが持ち味のMX。その魅力は今後も続くのか、それとも─。