フジテレビ

 7月5日にフジテレビ港浩一社長が定例会見を行い、ドジャースの大谷翔平選手の新居をめぐる報道を謝罪した。

 フジテレビは5月24日放送の『めざまし8』内で、ロサンゼルスの高級住宅地に大谷が購入した約12億円の豪邸の外観や間取りなどを詳細に取り上げた。近隣住民のインタビューなど“野次馬根性丸出し”の内容が批判を集めた。

大谷翔平

 会見では「新居に多くの観光客や地元の方が訪れる状況が発生しているということですので、今週、放送やホームページ上で視聴者の皆様に大谷選手の自宅をはじめ、プライベートな空間を訪れることはお控えいただくようお願いいたしました」といった発言も飛び出し、この“他人事”な内容にネット上では辛辣な声が並ぶ。

《謝って許される問題じゃない》

《自分自身が招いた事なのに自宅に訪れないよう偉そうに注意喚起してますね。こういう異常な感覚があるうちは治らないと思います》
《ごめんなさいで済むことと済まないことがあって、この件については残念ながら後者だと思う》
《謝って許される問題じゃないでしょう。安全上、そこには住めないだろうし、警備業を雇ったとしても100%身の安全が保障される訳でもないし、大谷不在時の奥さんの身の安全も保障されない》
《報道したら野次馬が集まることくらい簡単に想像できるだろうに、社内でストップがかからなかったのが報道機関として異常だと思う》
《放送とホームページって、もともと自分たちが持っているインフラを使って発信しただけですよね。優秀な警備員を雇って訪れた人たちを不快な思いをさせずに追い返す環境を整えるとか、身銭を切って償う必要があります》

 果たして今回のフジテレビの謝罪内容は適切だったのか、芸能プロ関係者が解説する。

「今回の謝罪内容は企業対応としてはきわめてオードソックスなものでした。ただ、やらかした事態が大きいだけに、とりわけ批判を集めてしまったのでしょう。いつも通りの対応をせずに、報道に至ったプロセスの検証・調査結果を報告するなどより踏み込んだ対応が求められたかもしれません」

 このほか《大谷側がクレームを入れたから謝ったが、入れなかったら相手側の迷惑なんて考えず、どんどん取材を続けていたはず》といった声も聞かれる。

 行き過ぎた報道に対するフジテレビの“無反省ぶり”を露呈しまったと考えるネットユーザーが多いようだ。