『週刊文春』(文藝春秋)との訴訟に専念すべく芸能活動を休止中のダウンタウン・松本人志。そんな中、週刊女性は6月下旬、性被害を主張していたはずのある女性が「自分は被害を受けたという認識はない」「告発するつもりもなかった」と周囲に打ち明けていたことを報じると、各方面で大きな反響を呼んだ。
一連の流れを受けてか、松本の復帰を心待ちにする一般人や業界関係者、さらには文春の報道に登場した女性まで、現在、週刊女性にはいくつかの情報提供が相次いでいる。
「過去に私が参加した飲み会の内容が『週刊文春』で記事になっていたんです。最初は“別の人の話なのかな?”と思ったけど、時期や場所、出てくる会話の内容もほとんど同じでしたし、私が松本さんとふたりきりになった部分もそのまま書かれてて……」
そう語るのは関西在住で30代一般女性のY子さん。彼女は2019年10月、友人である松本の後輩芸人・渡邊センスから誘いを受けて、知人女性とともに、高級ホテル『ザ・リッツ・カールトン大阪』を訪れたという。
該当する記事は今年1月発売の『週刊文春』で、松本報道の第2弾で報じられたものとみられる。
松本の言動に性的なものは感じなかった
「一緒に飲み会に参加した知人が、記事の中では“D子さん”となっていました。記事が出る少し前に、彼女から“あの時のことなんだけど……”という確認めいた連絡もあったので、まず間違いないかと思います。彼女も記憶が曖昧なのか、細かいところは私の認識と違っていたのですが、いちばん気になったのは、あの夜のことが“後輩芸人を使った性接待”と報じられていたこと。
少なくとも私は、松本さんやほかの方々の言動に性的なものはまったく感じなかったし、松本さんとふたりきりになってからも、みんなで話していた時と同じノリでお互いソファに座って雑談しただけで。最後には“ちゃんと帰れたか教えて”と電話番号を交換してもらって、すぐに帰宅しました。その後、メールでのやりとりはありましたが、松本さんにお会いしたのはその日だけです」(Y子さん、以下同)
『文春』記事内では、Y子さんが松本と肉体関係を結んだかについては言及されていないものの、D子さんは、
《「後で知ったことですが、私の周囲でも大勢の子が松本さんの部屋飲みに誘われ、最後には性行為をするように仕向けられていました」》
と証言している。
まるで私が松本さんに“上納された”ように
「まるで私が松本さんに“上納された”ようにしか見えないのが嫌でした。
ほかの人のことはわかりませんが、私の知っている松本さんやナベさん(渡邊センス)はそういうことをする人じゃないので、今こんな状況になってるのはおかしいと思っています。
その時の松本さんの印象ですか?“テレビのまんまやん”って感じです(笑)。すみません、もともとあまりお笑い芸人とか芸能界にも詳しくなくて……」
新たな展開を見せつつあることから、にわかに盛り上がる松本の“テレビ復帰論”だが、ある制作会社関係者は「吉本のルールに則るのであれば、復帰はステージになる可能性が高い」と語る。
「不祥事や体調不良などから復帰する際に、吉本興業所属の芸人さんは“まずは劇場などのステージで、ずっと復帰を心待ちにしていたファンに姿を見せる”ことを慣例にしています。
もちろんテレビ番組がメインであるダウンタウンの場合は例外かもしれませんが、少なくともYouTubeなどのウェブコンテンツと比べれば、舞台に立つという芸人本来のやり方のほうが、復帰の場としてふさわしいのではないでしょうか」
ダウンタウンは2022年、吉本興業の創業110周年特別公演『伝説の一日』にて、31年ぶりに観客の前で漫才を披露している。
松本復帰に肯定的な意見ばかりではない
「この時は所属事務所の催事という“特例”ではありましたが、反響はすさまじく、ニュースで何度も取り上げられるなど大盛り上がりを見せていました。また、相方の浜田さんは今年5月に開催された『ごぶごぶフェス』でアーティストとしてステージに立っていますが、その際に浜田さんの“相方”として共演した奥田民生さんと数曲のコラボを披露。
中でも、松本さんが作詞と歌唱、槇原敬之さんが作曲した『チキンライス』を披露した際には、ビジョンに同曲のMVが映し出され、松本さんが登場した瞬間には会場から大きな歓声が上がった。その場にいた人の多くが、浜田さんから松本さんへのエールだと受け取ったんでしょうね。個人的にも、復帰の場はこういった“ファンの顔が見える場所”になることを期待しています」(前出・制作会社関係者)
しかし、世間が松本復帰について盛り上がりを見せているとはいえ、復活に関して肯定的な意見ばかりでもないようだ。
「今回の一連の報道やスポンサーの反応などから、各テレビ局や吉本興業、相方の浜田さんをはじめとした芸人勢と、多くの関係者たちが事後処理に追われたり、仕事を失ったりと大きなダメージを受けています。
確かに一方的な報道で甚大な被害を受けたという思いはあるでしょうが、松本さんは自らの行動を省みるべきですし、そこに反省の念がない限り“真の復活”は果たせないのではないでしょうか」(テレビ局関係者)
復帰時期や場所、またY子さんの証言内容について、松本の代理人弁護士事務所に問い合わせたところ「当方においても証言内容にあるような事実は把握しているが、それ以外は関知するところではないので、コメントできない」との回答だった。
はたして次なる展開は─。