「163センチですね。体重は53キロでございます」
自身のYouTubeチャンネルで、パーソナルデータをさらっと告白したのは女優の仲里依紗(34)。この発言に好感が高まっている。
スリム至上主義の衰退
「芸能人なのに50キロ超えということで、世の女性たちに勇気と希望を与えたようです。これまで女性芸能人が体重を公開することはありましたが、ほとんどがマウントともとれる数値ばかりで“なんで公開するの?”と嫌みに感じる女性が多かった」(芸能ウォッチャー、以下同)
承認欲求ともとれる体重公表は、もう古いという。
「インタビューで《身長153センチ、体重は38〜40キログラム》と、ストイックな“美活”を披露した田中みな実さんが批判されたことも。タレントのダレノガレ明美さんは43・8キロ、重盛さと美さんも42・5キロと公表し、“誰も聞いてない”とツッコまれました。
モデルの菜々緒さんも《筋トレ続けて1キロ増やして50キロをベスト体重にしたい》と公表し、“その身長で50キロは不健康”などの声が。流れが変わったのは、モデルの池田エライザさんが58キロの体重を公表してからです」
エライザは2022年、『オリコンニュース』のインタビューで、過激になっていくルッキズムへの思いを吐露し、その中で自身の体重を公表。《私は食べるのが好きだから。体重が58キロだという理由で仕事が減るのなら、私はお仕事相手に抗議をすると思います》と語り、多くの共感を呼ぶとともにスリム至上主義に一石を投じた。
「エライザさんが勇気ある発言をしてから50キロを超えた体重を公開する芸能人が増えたように思います。やはり美と健康はセットでなければならない。すごくいいタイミングでの公表だったと思いますね」(ビューティーアドバイザー、以下同)
“努力をわかってほしい”
これまで少ない体重を公開していた女性芸能人は“マウント”目的だったのか。
「マウントというより“努力をわかってほしい”という気持ちが強いんだと思います。例えば指原莉乃さんは44キロと公表していますが、YouTubeで1週間の食事も公開しています。食べすぎた翌日は炭水化物を食べないとか、番組でご飯を食べた日は少なめにするとか、かなり努力をされているんですよね。
田中みな実さんに至ってはまるで仙人の域で、本当にストイックに美活に徹底している。“食べても生まれつき太らないんです”とウソばかり言っていた昭和のアイドルとは違い、努力の経過もきちんと見せたうえでの体重公開は称賛されこそ、批判されるものではないと思います」
と、彼女たちの努力を評価した。とはいえ、
「“太っちゃったー”と言いながら40キロ台を表示する体重計を見せるような女性はマウント以外の何物でもないです(笑)。体重公開の裏に努力があるか、そこを見て評価してほしいですね」