BTSやLE SSERAFIMなど、世界で活躍するK-POPアーティストが所属する韓国の大手芸能事務所HYBEは、パリオリンピックに向けてペンライトを制作したと発表。これにあたって、HYBEのコメントをネットメディアが取り上げたのだが、その内容に日本のアイドルファンが激怒する事態となっている。
いよいよ7月26日に開幕する『パリ2024オリンピック』。各国で盛り上がりを見せる中、9日にHYBEが韓国選手団を応援するため、オリジナルペンライトの制作を発表した。
日本のアイドルファンが“キレた一言”
「同日には、韓国のエンタメ情報を中心に発信しているネットメディア『Kstyle』がこのニュースを伝えていました。『K-POPの応援文化の象徴であるペンライト』という書き出しから、HYBEがパリ五輪のためにペンライトを特別制作し、約5,000個を提供するなどと伝えています。また、SNSではHYBE所属アーティストがペンライトを活用した“応援コンテンツ”を配信していくようです」(芸能ライター)
五輪の聖火トーチがモチーフのデザインで、選手用のペンライト上部には国旗を取り付けることも可能なのだとか。「Kstyle」には、
「K-POPから始まったペンライト文化を国際的なスポーツの場にまで拡大し、新しい応援のパラダイムを提示することは、エンターテインメント企業であるHYBEとしては非常に意味のある試みだ」というHYBEのコメントも掲載されている。
「しかし、この記事が公開されると、日本のアイドルファンから批判が噴出。HYBEのコメントにあった『K-POPから始まったペンライト文化』という一文が間違いであると指摘する声が、ネット上に続出したのです。確かに、K-POPアイドルのコンサートでファンがペンライトを持つのは一般的ですが、もともとは日本のアーティストから始まった文化だといわれてます」(前出・芸能ライター)
コンサートでペンライトが使われるようになったのは、「西城秀樹さんがきっかけ」というのが通説になっている。1974年の夏に大阪球場で行われたコンサートの前日に、西城さんが自身のラジオで「懐中電灯を持ってきてほしい」と呼びかけたのだとか。
K-POPファンからも厳しい声
「このエピソードは、西城さんが2016年に中日新聞と東京新聞で連載していたコラム『西城秀樹 ヒデキ!カンレキ!』の中で明かされていました。これを期に、ファンが懐中電灯や豆電球をコンサートに持ち込むのが定番となり、80年代には“ケミカルライト”がグッズとして売られ始めたといいます。
なお、『Kstyle』には『全世界の人々の祭りである五輪にペンライトが使われるのは今回が初めて』という記載もありますが、前回の『東京2020オリンピック』で使用されているので、これも誤りだといえます」(スポーツ紙記者)
記事を読んだ日本のアイドルファンからは、
「平気な顔でウソついてるHYBEヤバい。このままじゃ、アイドル文化は何でもかんでも韓国発祥にされちゃうよ」
「これだからK-POPは嫌いなんだよ! 適当なこと言うな!」
といった批判が続出。
さらに、
「K-POPファンでもHYBEの発言はおかしいと思う。訂正したほうがいい」
「K-POPは好きだけど、HYBEの傲慢で人や文化にリスペクトがないところは大嫌い」
など、K-POPファンからも厳しい声が飛んでいる状態だ。
なお、「Kstyle」は10日に「内容に誤り」があったとして、当該記事の掲載を中止している。HYBE側からも訂正を求めるファンの声もあるが、何かしらの対応はなされるだろうか。