まるで海外札のようなカラフルさ

《ホログラムがキレイ》

《ネットで見たときは安っちいと思ってたけど、思いのほか安っちくなかった! キラキラ栄一☆》

《新札の3Dホログラム、完成度が高くて「これが1000円で買えるのは安い!」と思ってしまう笑》

 7月3日に改刷された新紙幣3券種を、そろそろ手にした人も多いだろう。新デザイン発表時には、ネット民から“ダサい”“安っぽい”と散々な悪評を呼んでしまった新券だが、実際に手に取った人々からは、冒頭のような高評価の声が多く上がっていた。

プレミア紙幣は100万円になる可能性も!

 特に世界初導入の、見る方向によって顔の向きが変わる3Dホログラムがインパクト大でイメージアップしている模様だ。

大変美しいデザインだと思いますよ。外国人に人気を呼びそうです

 とは、ファイナンシャルプランナーで貨幣収集家の伊藤亮太さん。最近のSNSでは、好評と同時に“これってプレミア紙幣では?”といった内容の投稿が多く見られた。
まずプレミア紙幣にはどんな種類があるの?

記番号(紙幣に印刷されたアルファベットと数字6桁の組み合わせ)が“AA数字AA”、“ZZ数字ZZ”のもの、ゾロ目や若番、連番、キリ番、12221など数字を挟んだ“サンドイッチ”といった珍しい種類のもの、また印刷ミスや裁断ミスといった、普通は起こりえないエラーが起こった“エラー紙幣”などがプレミア紙幣といわれるものです」(買取りサービス『バイセル広報』)

 たしかに“AA券”と呼ばれるものが現在、オークションにも多く出回っている。

今回の記番号は“AA”から印刷されます。銀行の本店から新紙幣が配布されると思うので、都内の銀行から“AA数字AA”は出ているかもしれません。六本木に支店のある銀行では、頭文字の“AA”が出たそうです」(伊藤さん、以下同)

新紙幣にあやかった菓子なども発売された

 三菱UFJ銀行では口座があれば1日に10枚まで両替できるそうで、ぜひとも両替トライしてみたい!

プレミア紙幣とゴールド、どっちがお得?

現在“ゾロ目”や“AA若番号AA”などは誰でも入手できる可能性があります。逆にエラー紙幣などは、新しいほど見かけないので、もしあれば高額となりますよ

 発行直後のタイミングでは、エラー紙幣のほうが価値が高いそう。最近、もっともバズった投稿は、記番号が“AA777777WZ”の紙幣。投稿主の義母である紙幣の持ち主は、これを《貸金庫に保管》するとのことだったが、寝かせておいたほうが価値が上がるものなのだろうか?

惜しいのが“AA777777AA”ではないこと! もし出たら100万円くらいになる可能性は十分あると思います。こればかりはオークションに出さないとわかりませんが、10万円ほどになる可能性はあると思います。数十年後に価格が上がっている可能性もあるものの、新紙幣が大量に印刷されれば、ほかにも7連番は出てくるのでなんとも言えません。今、売ったほうが得になるかもしれませんね!

 基本的には“新券と旧券が同じ番号なら、徐々に回収されてしまう旧券のほうが価値が高い”とのことだが、この投稿の場合には、バズった話題性も含めて少し高値がつくかも?

 夢のある新券のお宝探しだが、実際インフレの今、10万円の価値があるプレミア紙幣とゴールド、どちらを保有しているほうが、将来価値が上がるのだろうか。

今すぐ高額で売れるのは10万円の価値のあるプレミアム紙幣です。プレミアム紙幣は値段が上がるかどうかは需給次第。物価上昇が続くならゴールドのほうが上がると思いますよ

 1万円で手に入れた1万円札が10万円に変わるのならば、大助かり。資産と考えず、ラッキーなお小遣いとして売ってしまおう。

 ちなみに今回の新券の発券番号「1」は貨幣博物館に、「7」は佐賀県唐津市に寄贈されたという。“AA00001AA”なんていう神番号を、もしも買取店に持ち込んだとしたら、いったいどんな金額で買い取ってもらえるのだろうか?

もちろん絶対に買取店には持ち込まれません(笑)。でも、欲しい人はいくらでも買うのではないでしょうか。少なくとも数百万円になると思いますよ! 以前、聖徳太子の1万円のケースですが、“A000014A”が330万円となったことがあります

 1万円なのに、1万円以上の価値がつくってありがたすぎる。ホログラムの美しさに見とれる前に、まずは記番号&エラーのチェックをしておこう!