アメリカ大統領への“カムバック”に意欲を見せるドナルド・トランプ氏が7月13日の夕方(現地時間)に銃撃を受けた。
トランプ氏がペンシルバニア州で行われた選挙集会での演説中、複数回の発泡音が響き、銃弾の一つが右耳を貫通。トランプ氏は血を流しながらも拳を振り上げて健在ぶりをアピールした。
銃撃の容疑者はその場で射殺され、聴衆の1名が死亡、2名が重症を負った。トランプ氏はSNSで「右耳上部を貫通した」と報告している。
《強運の持ち主すぎる》
場合によっては当たりどころがあと数十cmズレていたら致命傷となりかねないところを、トランプ氏は“間一髪”で切り抜けた形だ。
ネット上ではトランプ氏の強運ぶりに驚きの声が相次いでいる。
《トランプは強運持ちと言われても「だろうな」って妙に納得してしまう説得力がある》
《立ち位置があと数センチズレてたら絶望的な結果になってたと思うと強運がすぎるんだよな》
《トランプが拳突き上げてる画像見たけど、とんでもない豪運というか生命力というか、とにかく"持ってる"人間だなって思ってしまった 最強ってこういうことなのか》
元大阪府知事、元大阪市長の弁護士の橋下徹氏も、14日更新のXで「トランプ氏の強運と迫力に畏怖せざるを得ない。プーチンも習近平もどの独裁的政治家も。何という凄い政治家なんだ」と記している。
もともとトランプ氏は変わり種の実業家からアメリカ大統領にまで上り詰めたが、これも強運の持ち主ゆえの為せる技。こうしたエピソードには事欠かないと政治ジャーナリストは語る。
“反トランプ”の急先鋒がスキャンダルで失墜
「トランプさんを評価をめぐってはアメリカが大きく二分しているのは周知の通り。特にハリウッドは“反トランプ”色が強い。しかしトランプさんが当選した2017年に、ハリウッドの大物プロデューサーであるハーヴェイ・ワインスタイン氏が長年に渡り多数の女性に性的暴行をはたらいていたスキャンダルが噴出。“反トランプ”の急先鋒が失墜したのです」
ワインスタイン氏は、23年の禁錮16年の有罪判決を受け刑務所に収監中だ。
来たる11月の大統領選に向けて対決が目される現職の民主党のジョー・バイデン大統領周辺も騒がしくなっていると前出の政治ジャーナリストが続ける。
「バイデンさんは81歳と高齢であり、ウクライナのゼレンスキー大統領をロシアのプーチン大統領と言い間違えるなど、致命的なミスが頻出。先日のトランプさんとのテレビ討論会でも“完敗”し、民主党内では撤退論も出る“内輪揉め”状態に。ただ、トランプさんと戦える別候補もいない。こちらもトランプさんへの“追い風”となる可能性もあります」
SNS上では“襲撃を受けた翌朝からゴルフをするトランプの姿”がおさめられた真偽不明の動画も流出。毀誉褒貶あれどトランプ氏がやはりアメリカ級の“強運”かつ“強靭”のイメージは固まりつつある。