7月20日から21日にかけて放送された『FNS 27時間テレビ 日本一たのしい学園祭!』(フジテレビ系)で、番組の恒例企画「100kmサバイバルマラソン」でタレントの井上咲楽がドクターストップにより脱落した。
この企画は100キロのマラソンを必要以上の休憩を取らず一番早く走りきった人間に優勝賞金1000万円が進呈されるもの。
猛暑の最中にマラソン企画やっているTV局って…
昨年はハリー杉山が16時間33分17秒で優勝。今年はお笑いコンビ・もしもしのいけが同様の記録で優勝を果たした。この企画の趣旨について放送作家が語る。
「『100kmサバイバルマラソン』は本家の『24時間テレビ』(日本テレビ系)のチャリティーマラソンがいつも“放送時間ギリギリ”にゴールする演出を皮肉ったもの。昨年のレースで井上さんは昨年は4位にランクインし“本気の走り”が話題に。今年の優勝候補と目されていました」
必要最低限の休憩を取るとはいえ、猛暑続きの真夏に100キロ走るのはかなり苛酷な環境だろう。ネット上でも、企画そのものへの疑問が相次いでいる。
《熱中症に気をつけようという世の中、それに反するようにこの猛暑の最中にこういう企画をやっているTV局の企画って人の身体の事何も考えてないんだろうなと思う》
《酷暑の中でテレビがタレントにやらせる企画じゃないよ》
《ドクターストップが掛かったと言うことは熱中症の症状が出るまで走っていた(走らされていた)ということで、予防処置ではなく対処措置》
タレントを単なる“モノ”や“コマ”として扱うフジテレビの姿勢に批判が殺到してしまった。
局の体質が大谷翔平の豪邸報道やマラソン企画を生み出した?
このほか大谷翔平選手の豪邸報道問題に絡めたツッコミの声も。
《フジテレビの社長も会場にいましたがこの人が大谷さんの家暴露のお詫びに100キロ走ればよかったのでは?》
《大谷の件といいクソすぎるよなフジテレビ》
今回の“無謀な企画”にはフジテレビの体質も影響していると制作会社ディレクターは語る。
「フジテレビはかつて“楽しくなければテレビじゃないじゃん”をコンセプトに掲げ、人気番組や企画を連発していました。『27時間テレビ』はその象徴のようなもので“面白ければ何でもアリ”な空気があったのは確かです。局の体質が、大谷の豪邸報道やマラソン企画を生み出したのかもしれません」
『27時間テレビ』不要論はネット上でたびたび指摘されているが、体質が変わらないままでは“フジテレビそのものが不要”と言われてしまいそうだ。