ドラマ『マル秘の密子さん』(日本テレビ系)で、依頼者を必ず成功させるトータルコーディネーター・密子を演じる福原遥(25)。事前情報があまり明かされずに放送が始まった、まさに“マル秘”のドラマについて聞いた。
「謎につつまれすぎて、どういう作品なの?と思っている人も多いと思います。成長物語、サスペンス、サクセスストーリー、ラブストーリーなど、盛りだくさんでジェットコースターみたいなドラマです。
私たちと一緒にジェットコースターに乗って、楽しんでもらえたらうれしいです。『あなたが変われば、世界は変わる』という印象的なセリフがあるんですが、まさにそのとおりだなと思える、背中を押してもらえる作品です。自分もやってみたらできるかも、と一歩踏み出すきっかけになったらいいな」
この日の彼女の衣装は、重厚なヴィンテージ感が印象的なセットアップ。密子は相当のおしゃれさんで、それもドラマの世界観を構成するのに一役買っているようだ。
「密子はトータルコーディネーターなので、自分の個性や魅力をよく理解した上でのファッションコーディネートだと思います。全体的にヴィンテージっぽかったり、柄物が多かったり、スカーフなんかもよく巻きます。
髪形もいろんなバリエーションをヘアメイクさんが考えてくれるんです。前髪もこれ、実はウィッグなんですよ!」
とファッションの見どころを語った後に、
「(前髪がウィッグなことを)言っていいのかわかんない……」
と焦るような笑顔を浮かべて小声でささやき、周囲のスタッフの反応をうかがう場面も。プロデューサーから無事にOKが出て、安堵する様子もおちゃめ。
「密子らしさがよく出たファッションなので、毎回楽しみにしてもらえたらうれしいです。私の普段のファッションとは違うけど、いつか着てみたいなと思います。でも密子はあまりにもおしゃれ上級者なので、私には難しいかな……」
ミステリアスでちょっとダークな部分もある、これまでの福原の印象にはない役どころの今作。役作りはどのように行ったのだろう。
「ミステリアスさを出すために、たくさんの作品を見て研究しました。ダークな部分は、ただのダークではなくて、密子の生い立ちや過去の経験から出てくるものなので、それをどう魅力的に見せられるかを意識しています。
密子の魅力は、自分の内に秘めたものに向き合っていて、弱い部分もあるはずなのに、それでも強くいられるところ。誰よりも周りを見てすべてを理解した上でふるまうって、努力しないとできないことだと思うので、すごいなと思います」
そんなパーフェクトウーマンな密子には、かき氷が好きでよく食べるという意外なギャップも。これには満面の笑みで、
「夏の撮影で、かき氷が好きっていうキャラクターって最高だな〜って(笑)。撮影でもちょいちょい出てくるんですよ、かき氷。この前、撮影で使う予定のかき氷の写真を見せてもらったんですけど、おしゃれでかわいいんです! 普通のかき氷じゃなくて、専門店で出てくるようなふわふわなやつ! これがあったら私、がんばれるかも!って思ってます(笑)」
密子は、どんな手を使っても依頼者を必ず成功させるトータルコーディネーター。密子が陰のあるミステリアスなキャラクターなのに対して、福原はやわらかい雰囲気で、取材時に笑顔で場を和ませてくれるような女性だ。
そんな彼女からは想像のできない、密子のような“どんな手を使っても”達成したいことや欲しいものはあるのか聞いてみた。
「どんな手を使っても、と言われるとあまり思いつかないですが、強いてあげるなら“食”かなあ。
例えば、夜遅くまで撮影をしていて、お店がもうやっていない時間に終わっても、どんな手を使っても焼き肉を食べに行きたい! みたいなことはあります(笑)。絶対に、何がなんでも焼き肉に行くんだ!って(笑)。
焼き肉が食べたいなってなることが多いんですが、その他のものでも朝に『あれが食べたいな』って思ったら、仕事の合間とかでどうにかして食べられないか検索します!」
と、彼女らしい可愛らしい答えが返ってきてほっこり。密子さんにコーディネートしてもらえれば、“どんな手を使っても”焼き肉を食べさせてくれるかも。
もうすぐ26歳。大人になってから食べられるようになったものは?
「わさびです。実は、2年前くらいまで食べられませんでした(笑)。お寿司も全部さび抜きで食べていたんです。でもさすがにこの年まで食べられないのは良くないかも……と思って、ちょっとずつつけてみるようになったら、だんだんおいしく食べられるようになりました!」
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