2023年度の家計調査によれば、4人家族の食費は月平均約9万円にも!食品の値上げは止まらず、食費が家計を圧迫。5人家族でも月3.5万円で済ませる、夢の貯金額「1000万円」を達成したあかりさんのミラクルな節約術がこちら!
食費のムダをなくして年間300万円を貯金!
「数年前の冷蔵庫は、何が入っているかわからず食材の墓場でした」と話す、インスタグラマーのあかりさん。
「当時は子どもが小さかったのに、食費は月10万円超え。買い物はスーパーに行く前に献立を考えておき、その食材を買っていたので、冷蔵庫の余り食材がなかなか使い切れない。食費が高くて毎月落ち込んでいました」(あかりさん、以下同)
家計簿をつけたことがきっかけで、食費は家族4人で月5万円以内と、ほぼ半額に。
「週1回まとめ買いをしていましたが、子どもがどんどん牛乳を飲んでしまうなど、たくさんある分、消費量が増えることに気づいて……。それ以来、買い物は自然と週2回になりました」
今は「今日は3000円」など予算を決め、買うものは決めずにスーパーへ。冷蔵庫にない安い食材を優先してかごに入れていく。
「スーパーでお得な食材を確認し、今日はからあげ、明日はハヤシライスなど、1~2日目のメインを決めます。すると3日目は冷蔵庫に食材が残るので、『鶏肉 玉ねぎ レシピ』のようにネット検索。残り物でレパートリーにない料理が作れて、きれいに使い切れます」
あかりさんが心がけているのは、ストレスなく一生続けられる節約生活だ。
「毎日、ケチケチ生活ではつらくなります。月初めは高級スーパーでリッチなヨーグルトも買うし、お小遣いで友人とのランチにも行きます。その代わり、予算はオーバーさせず、月末はしっかり帳尻を合わせます。メリハリがあるから続けられるんです」
今は家族でちょっといい外食をすれば5000円や1万円は、一気に消えてしまう。外食欲が高まったら、「家で贅沢する方法」を選ぶ。
「焼き肉に行きたいときは、黒毛和牛のお肉を買って、おうち焼き肉に。外食に行くより安上がりなうえ、いつもは食卓に並ばないお肉が食べられて満足度が高いんです」
“小さいお金”と“大きいお金”
食費に使う金額は、月の前半は週1万~1万5000円、後半は週5000円など、幅がある。心置きなく贅沢ができるのも、切り詰めるべきところを節約できているから。
「私は変化があったほうが節約がうまくいくタイプ。2年ほど前からは投資も始めていて、昨年は投資利益が100万円超になり、貯蓄額は年間300万円ほどに。食費などの“小さいお金”と、投資に充てる“大きいお金”は分けて考えるようにしています」
今は、娘2人が小学校を卒業するまで、教育資金を1000万円ずつ貯める予定で、長女の分はまもなく達成。
「最近では家の近くで週3〜4回、パートも始めて収入を増やしています。今後は老後資金も貯めていきたいですね」
あかりさんの食費減ルール
・買い物は週2回。買いだめはしない
・買うものを決めず、その日に安い食材を買う
・きつい節約は続かない。食べたい日はお金を使う
テク1:旬の食材は安いものでも米と油はケチらない
米や調味料は、やや高くても味のいいものを選択。
「昔、激安米を買ったらマズすぎて捨てるはめに……。それ以来、コシヒカリなど安心して食べられるお米を選ぶように」(あかりさん、以下同)
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テク2:食費はPayPayチャージ+袋分け生活費で管理
食費は月初めに3万円分をPayPayにチャージ。足りなくなったら、生活費として袋分けしてある1日2000円の予算から使う。「23~25日ごろに足りなくなるので現金の生活費を食費に回し、後半を乗り切ります」
テク3:高級&庶民派スーパーを使い分け、たまに贅沢も
「チャージしたての月初めは高級スーパーへ。月末は引き締めるために庶民派スーパーへ行きます」。予算を決めてその範囲で買い物をすれば、贅沢品も食べられ、心もハッピー!
教えてくれたのは……あかりさん●フォロワー15.9万人のInstagram:@chokin.jpで貯金や節約テクを発信。夫と子ども2人の4人家族。'17年より貯金生活を開始し、年間100万円を節約。著書に『貯まる家計簿』(講談社)。
取材・文/釼持陽子