女性に嫌われる“ぶりっ子アナウンサー”から一転、美のカリスマとして女性読者を中心に写真集が爆売れし、好きな女性タレントの象徴になった……はずだった田中みな実(37)。
「ここに来て、再び嫌われる女性芸能人になりつつあります」
と、女性ファッション誌編集者。いったい、どういうことなのか。
嫌われ女子から抜け出した“媚び”技
「雑誌『an・an』の表紙で“手ブラ”姿を披露して以来、美のカリスマとしての地位を築き上げたのですが、女優に転向してからブランディングに失敗したような気がしますね」
とは、田中を研究するテレビウォッチャー。彼女はどこでボタンをかけ違えたのだろうか。
「まず彼女が嫌われ女子から一転したのは、自身の『負』の部分を惜しみなく出せるようになったからです。美に関して惜しみない努力をしているのにモテないとか、妙齢なのに独身のままとか。彼女自身も“私が幸せそうじゃないから共感を得ているのだろう”と自己分析していたことも。男に対する“媚び”を技として昇華させ、おひとりさまライフを楽しんでいる感じが同性にウケたのだと思います」(テレビウォッチャー、以下同)
このままカリスマの道を歩んでいくと思われたが……。
「風向きが変わったのは女優を本業にしようとしてから。結局、田中さんはどの分野にいても“イロモノ”になってしまう人なんです。テレビタレントや美容のカリスマはイロモノが重宝されますがドラマ界では違います。
最初に視聴者が違和感を覚えたのは2021年に放送されたTBSドラマ『最愛』からだったように思います。それまでの田中さんのドラマはシリアスなものではなくイロモノ枠が許されましたが、吉高由里子さん、松下洸平さんなど演技派キャストがそろう中で田中さんははっきり言って邪魔でした。過去に傷を持つやさぐれた女性の役だったのですが、浮いてしまっていた。中盤に亡くなって退場したときは、視聴者から喜びのコメントがあったほど」
と、厳しい評価を下す。
どんな役でも抜け出せない“田中みな実”
「でもまだ当時は『あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日系)などレギュラー番組があり、視聴者もガス抜きができた。司会の山里亮太さんがいけ好かない言動をする田中さんに厳しいツッコミを入れるなどして、視聴者の違和感を拭っていたからです。その番組も昨年自ら“勇退します”と降りてしまった。すると田中さんの姿を見られるのはドラマと、その宣伝のためのバラエティー出演だけとなり、結果、SNSなどでヘイトが集まってしまうんです」
実際に7月14日に放送された『ボクらの時代』(フジテレビ系)で「肩書がフリーアナウンサーというのがストレス」という発言が切り取られ、批判を浴びている。
「それでも女優業で成果をあげられれば“さすが田中みな実!”となるのですが、正直褒められる作品がなく何をやっても田中みな実なんです。現在放送されている『ギークス』(フジテレビ系)ではシングルマザーを演じていますが、まるで母親感がないツヤ肌メイク。
前クールで放送されていた『Destiny』(テレビ朝日系)でも女子大生役をしているのに、役作りよりも自分の顔がいかによく映るかを優先しているように見えました。2020年に放送された『M~愛すべき人がいて~』(テレビ朝日系)のような笑えるメロドラマ以外、ハマる場所がないかも」
肩書を『女優』にするからには、もうひと皮むけた“みな実”を見せるべき?