やす子(2023年8月)

 自衛隊の経験を持つ、「はいー」でおなじみのピン芸人・やす子(25)。普段穏やかな彼女がXに投稿した怒りを隠しきれない文章に、さまざまな反応が寄せられていて――。

やす子の怒りの発端となった記事

やす子

 発端は7月20日に公開された、「24時間テレビランナー・やす子さん『アンチは好きなだけ偽善って言っててください』」というタイトルのまとめ記事で、公式Xにも記事URLが投稿された。この記事を配信した『Share News Japan』は政治・経済情報を中心に、話題のニュースとネット上の反応をまとめているウェブメディア。今回のまとめ記事は17日に公開された『マイナビニュース』の記事を要約したものになっている。

 元記事の内容は、8月31日から9月1日に開催される毎年恒例特番『24時間テレビ47 愛は地球を救うのか?』(日本テレビ系)のチャリティーマラソンについて。今年は、児童養護施設で育ったやす子の発案で「全国の児童養護施設に募金マラソン」というコンセプトでおこなわれる。

 16日に開催された制作発表会見でやす子は、“恩返し”企画で自身も募金することを語り、「好きなだけ偽善って言ってもらって大丈夫ですね。むしろ批判されることも注目されることなので、そこすらも活用させていただいて、自分の思いと養護施設のことをしっかり伝えていきたいと思っています」と固い決意を表明している。

 問題は元になった記事に「アンチは好きなだけ偽善って言っててください」という発言が一切書かれていないということだ。

 やす子は22日、自身のXにて『Share News Japan』のまとめ記事を引用し、「【アンチ】という言葉を使っていません こんな言い方もしてません 嘘の記事や、憶測で過激に攻撃するのもう辞めませんか?その一言で命を絶つ人がいるかもしれません 沢山のデマが飛び交っていて悲しいですが、ご飯食べてお風呂に入って自分の機嫌を取ろうと思います」と怒りをあらわにした。

 さらに「仕事終わって、大好きなTwitter開いたら、デマ記事が拡散されて、酷い言葉を使って沢山の人が攻撃してきて本当に本当に疲れちゃった」と誹謗中傷を受けたことも告白。

やす子擁護の声

 コメント欄には、やす子を擁護する声が続出。

《どんな記事を書かれようとやす子はそんなこと言わないし誰にも攻撃性を向けないとファンはわかっていますよ!》

《記事にされる方には一言一句ご本人のお言葉をしっかりと載せていただきたいです》

《こんなレベルのうそ記事あるの?恐ろしくなってくるわ》

《これは悪質なミスリード。元記事を読んでもこんな事一切書いてなかったから、完全にShare News Japanが悪いわ》

 『Share News Japan』のサイト内には以下の一文が掲載されている。

『当サイトが紹介しているウェブサイトやSNS、動画の真偽、正確性、最新性、有用性、信頼性、適法性、第三者の権利を侵害していないこと等について、管理者は一切保証しません。各記事には情報元のリンク等を記載しておりますので、内容の真偽に関しては情報元(ニュース発行者・ツイート元)に直接お問い合わせください』

 この身勝手な宣言に、

《責任逃れする気満々のサイト。ちょっと信頼性に欠けすぎているよね……》

《いやいや、今回のは完全にそちらさんの責任だろ。元記事に責任を擦り付けるな》

 など、強く非難する意見が集まっていた。

火に油を注いだ対応

 やす子の指摘を受けたからか、Share News Japanは今回の記事に関するX投稿を削除。まとめ記事にはやす子の当該ツイートを掲載し、タイトルも「【訂正】24時間テレビランナー・やす子さん『好きなだけ偽善って言ってもらって大丈夫ですね』」に変更。

 この対応に関しても、《もちろんやす子にはきちんと謝罪したんだよな?》《え、タイトル直すだけで責任取ったつもりですか?》《修正したと思ったら、やす子の怒りのツイートを追加で載せるとか正気なの?》などと炎上の火に油を注いだ形となった。

 『24時間テレビ』を巡っては、チャリティーマラソンのやらせ疑惑や、2023年11月に当番組を放映している日本海テレビの元幹部社員が、番組への寄付金を10年にわたり常習的に着服していたことなどが大きな問題になっている。

 今回のやす子の怒りを込めたX投稿を受け、『24時間テレビ』の開催を疑問視する声も再燃。

《やっぱりなにかしら問題が出てくるじゃん。酷暑なのに、日中も走らせる必要あるの?》

《日テレは募金を横領してるんだから偽善じゃなくて悪だよ……やっぱり開催継続の判断は時期尚早では?》

《やす子の思いは素敵だけど、チャリティーマラソンじゃなくても…。そもそも走る意味ってなに?》

 まとめ記事サイトの炎上が『24時間テレビ』にも燃え移ってしまった――。