悠仁さま

 秋篠宮家の長男・悠仁さまは岐阜県で開催される、高校生による芸術文化活動の祭典『全国高等学校総合文化祭』に7月31日から2日間、出席される。

悠仁さまが志望されるであろう農学部

トンボの共同論文を発表された悠仁さま(写真は8月2日・茨城県)

「悠仁さまは秋篠宮ご夫妻とともに臨席されますが、高校3年生の夏休みは“受験の天王山”と形容され、大学受験に向けての準備が大切になる時期。悠仁さまの大学受験も刻一刻と近づく中、一部では“進路に王手をかけた”と報じられました。というのも、東京大学における今年度用の『学校推薦型選抜』の募集要項が発表されたのです。

 悠仁さまが志望されるであろう農学部で求められる高校時代の実績は5つ。そのうち、1つ以上の成果物の提出が求められますが、悠仁さまは募集要項で求められる事柄の4つの実績をすでにクリアしているのです」(皇室ジャーナリスト、以下同)

 進学先に注目が集まる悠仁さまの一方で、姉の佳子さまは“あること”がネット上で話題に。

「国際基督教大学(ICU)時代に佳子さまと同級生だった、人気ユーチューバー・Mayuが自身のYouTubeチャンネルで、佳子さまと“普通に友達でした”と明かしたんです。ほかにも“一緒の授業を何個か受けていたのと、活動とかも一緒にしていたことがあって。だから隣の席で授業を受けたことがあったり、ごはんも2人で一緒に食べたりとかしていた”とか“めっちゃ可愛いし優しいし、普通の大学生という感じ”と、佳子さまの人柄についても赤裸々に語っていました。

 佳子さまのプライベートな話題を興味深いと感じる視聴者がいる一方で、発信力のある人物が皇族の私生活を“暴露”することに批判的な意見も上がっています」

学校生活を晒された悠仁さま

佳子さまと“友達だった”と話すMayu(本人のYouTubeより)

 昨年の冬ごろ、悠仁さまもユーチューバーに学校生活を“晒された”ことがあった。

「悠仁さまが参加された修学旅行の詳細が公開されてしまったんです。動画内では、修学旅行のしおりや具体的な旅程だけでなく、学校関係者しか知らないようなエピソードや、悠仁さまを隠し撮りしたような写真まで……。それらの情報源は“学校の生徒”とも明かされており、同級生の誰かがユーチューバーにリークしていたのです」(皇室担当記者)

 この動画が公開された当時、週刊女性が動画内の写真や情報の真偽、悠仁さまのプライベートな情報が漏洩したことについて、宮内庁に問い合わせたところ、

《お尋ねの動画の内容に係る事実関係については、お答えを差し控えます》

 との回答を得ている。

 象徴天皇制に詳しい名古屋大学大学院人文学研究科の河西秀哉准教授は、当時の宮内庁の対応を振り返る。

「宮内庁がもっと注意喚起をしても良いと思いました。どこかで釘を刺しておかないと、どんどんエスカレートしていくこともあるでしょう。ある種の抑制は必要だと思いますが、強制することはできないので、ある程度からは仕方がないと割り切ることも必要になると思います。そうした状況を踏まえ、悠仁さまご自身も“見られている”という意識を持って、日々の行動に気をつける必要はあるでしょう」

 大学進学に伴って、より一層、悠仁さまのプライベートが晒されてしまう危険性は高まるだろう。ITジャーナリストの三上洋さんは、悠仁さま世代のネットリテラシーについて、こう分析する。

「悠仁さまの世代は、最初に手に持つ携帯がスマホになる“スマホネイティブ世代”。この世代の特徴のひとつとして、SNSを当たり前のように使い、情報収集もSNS検索を利用します。SNSが身近すぎるあまりに、自分の個人情報や他人の顔をネットに投稿することに抵抗感がなく、周囲もそれを止めない世代になってきています」

やむを得ないと許容するしかない

悠仁さまの危機を救うべく、宮内庁はSNS社会への対策が求められる

 スマホネイティブ世代の問題点について、三上さんが続ける。

「写真を載せてしまうと、肖像権などが関わってくるのですが、文字で公開するぶんには法律上もSNSの規約でも問題にならないことが多いでしょう。道徳上や倫理上の問題になりますので、止めにくいし、止められないという点が問題になります」

 悠仁さまの私生活が“暴露”されることを避ける方法はあるのだろうか。

「前提として、噂話が広まってしまうことは、“やむを得ない”と許容するしかないです。皇族に限らずですが、“伝聞の情報や本人に許諾を得ない形の投稿はやめましょう”と、大学や『X』、『Facebook』などのSNS側が呼びかけていくしかないと思います。可能であれば、宮内庁がSNSで“投稿については、ご配慮をお願いします”とアナウンスをするのもひとつの手だと思います。

 ただ、厳重な呼びかけをしてしまうと国民から“なぜそこまで干渉するんだ”という反発を受ける可能性があります。ほかにも、同じ大学の誰かが悠仁さまの情報を少しでも漏らしてしまうと“なぜ投稿したんだ”と他の人たちから責められる可能性もあるなど、呼びかけるにあたっての問題点も出てくるでしょう」(三上さん)

 一方、前出の皇室ジャーナリストは、悠仁さまのプライベートがSNSで公開されることについて、「マイナスな面ばかりではない」と話す。

「もちろん、前提として許諾がないままで悠仁さまの情報をSNSに投稿することは避けるべきだと思いますが、普段は見えない悠仁さまの素顔が垣間見え、プラスの方向に働くこともあるでしょう。皇族のお人柄というのは普段の公務ではなかなか見えない部分であり、そうした素顔が見えることで、国民が親近感を抱く可能性もあります」(同・皇室ジャーナリスト)

 こうしたSNS社会に対応するために、宮内庁ができることは─。

「宮内庁が公開している情報が少ないため、国民の求めに応じる形で私的な情報が漏れてしまうこともあるでしょう。世に出る情報が少ないことで、ひとつの暴露話が出ると、余計に目立ってしまうという構図にもなります。逆に、悠仁さまの大学生活ぶりを適宜公開すれば、そうした暴露も少なくなるのではないでしょうか。日常生活を発信できる場を設けて、悠仁さまご自身で発信するのもいいと思います」(前出・河西准教授)

 時代に合わせて、皇室も変わるべき時が訪れている。

三上 洋 セキュリティー、ネット事件、スマートフォン、ネット動画が専門のITジャーナリスト。守備範囲はウイルスからネット炎上まで多岐にわたる
河西秀哉 名古屋大学大学院人文学研究科准教授。象徴天皇制を専門とし、『近代天皇制から象徴天皇制へ―「象徴」への道程』など著書多数