意外と知らない夏のアレ!知っているようでわからないクイズ!

 夏になると、よく見かけるいろんなアレ。“アレってなんて名前だっけ。そもそも名前、知っていたっけな?”なんて思うものも多いはず! 

アレの名前を考えてスッキリ脳トレ!

「知っていても知らなくても、ちょっぴり多めのヒントで“答えを推測する”クイズは脳を鍛えることにつながります。認知症予防にも効果がありますよ!」

 と教えてくれたのは脳神経内科の専門医で、認知症予防にも詳しい内野勝行先生。

「単なるトリビア的に答えを知れば“へえ~”で終わってしまいますが、自分で考えてたどり着いた答えには“報酬系”という回路が働く。それを動かすのは、とてもいいこと」(内野先生、以下同)

 “そもそも年をとれば脳は萎縮して記憶力・集中力・忍耐力は衰える”と内野先生。

「“物忘れがひどい”とやってくるシニアのほとんどは“自称認知症”です。とにかく退屈していると脳はボケてしまう。楽しみながら答えを考えてみてくださいね」

Q1.夏祭りで昔も今も人気の金魚すくい。「すくい枠」と呼ばれることもある、丸い枠に半紙を張ったアレの名前は?

ポイ。名前の由来は、金魚を○○ッとすくう動作から。または、破れたら○○ッと捨てられるから、といわれる。ポイは最初に全部水に濡らし、斜めに入れて水の抵抗を少なくしよう。尾びれはのせないように!

ヒント
名前の由来は、金魚を○○ッとすくう動作から。または、破れたら○○ッと捨てられるから、といわれる。

A.ポイ
ポイは最初に全部水に濡らし、斜めに入れて水の抵抗を少なくしよう。尾びれはのせないように!

Q2.夏のお楽しみ、線香花火は点火から消えるまで4段階に変化するけど、最後の現象は何と呼ばれている?

ある花に例えて漢字1文字で「ちり菊」。花びらが咲いては散ってを繰り返すような様子をこの花に見立てている。

ヒント
ある花に例えて漢字1文字で「ちり○」。花びらが咲いては散ってを繰り返すような様子をこの花に見立てている。

A.ちり菊
4つの変化は順に牡丹〜松葉〜柳〜ちり菊。大きな丸い玉の牡丹、激しく燃える松葉、風に舞うような柳と、どれも絶妙!

Q3.キャッシュレス化が進んでもやっぱり夏祭りは小銭必携。では小銭を入れる、がま口財布を留める部分の名前は?

形が似ているところからついた名前。まさにこの形そのもの、カレーのお供といえば、らっきょう玉。

ヒント
形が似ているところからついた名前。まさにこの形そのもの、カレーのお供といえば、○っ○ょ○玉。

A.らっきょう玉
明治維新期、フランスから伝わったといわれるがま口財布。当時ヨーロッパではこの留め具のカバンや財布が流行していた。

Q4.みんなが大好きな夏の定番フルーツを食べるときに大活躍。先端が尖って割れているこのスプーンの名前は?

贈答用として高い人気の富良野や夕張の名産で有名な、これでよく食べる果物の名前をとり、メロンスプーン。

ヒント
贈答用として高い人気の富良野や夕張の名産で有名な、これでよく食べる果物の名前をとり、○○○スプーン。

A.メロンスプーン
先端がM字形になっていてメロンやスイカの種が取りやすいこのスプーンは日本生まれ。

Q5.夏にやっかいなものといえば虫。おばあちゃんの家でよく見た、食べ物に虫がこないように食卓にかぶせるコレは何?

食べ物めがけてやって来るイヤな虫の代表格といえば漢字1文字で、蠅帳。 「蠅入らず」と呼ぶ地域もあり。

ヒント
食べ物めがけてやって来るイヤな虫の代表格といえば漢字1文字で、○帳。 「○入らず」と呼ぶ地域もあり。

A.蠅帳
読み方は「はいちょう」または「はえちょう」。ネット状なので虫は入れないけど通気性は◎。田舎のおばあちゃんの家を思い出す!

Q6.暑い日にチリンチリンと音で涼しさを届けてくれる風鈴。重りのようにぶら下がっているこの部分の名前は?

ヒント
風を受けて揺れると縁の部分に当たって涼しい音が。風鈴を口に見立てると、この部分は何に見える?(漢字1文字)

A.
材質によって音にも違いが。金属製はリーンと高く鳴り、ガラス製はチリンと可愛い音。

Q7.夏の嫌われものといえば、蚊。そんな憎きアイツを退治してくれる蚊取り線香をたく豚の形をした容器の名前は?

陛下の学生時代のあだ名のモデルとなった蚊取り線香を入れる茶ぶたの陶器

ヒント
殺虫効果があると「蚊取り」だが、昔は蚊が嫌がる植物を使った「蚊○○」。○○は“行かせる”など忌避の意味。

A.蚊遣り豚
明治時代に海外から殺虫効果のある「除虫菊」が入ってきて蚊取り線香誕生。豚ではない形の容器は蚊遣り器という。

Q8.「夏は夜。〜蛍の多く飛びちがひたる」と清少納言も楽しんだ、夏の夜のホタル鑑賞を何という?

ホタル狩り

ヒント
秋の風物詩といえば「もみじ狩り」。ということは、夏も同様に、ホタル○○。でも、捕まえるのは厳禁です!

A.ホタル狩り
初夏の風物詩、やわらかく優しい光を放つホタル。だが成虫の期間はわずか1〜2週間という短さ。切ない美しさを楽しもう!

Q9.夏にかぶりつきたくなる野菜といえばトマト!トマトのおしり部分から放射状に伸びている白い線の名前は?

スターマーク。線の本数が均等で濃く大きいものほど甘みがあり成熟している。栄養豊富なトマトは今が旬! ちなみにミニトマトにはない。

ヒント
おいしいトマトを見分けるには、ここをチェック! 星の形をしているように見えるので、○○○マークという。

A.スターマーク
線の本数が均等で濃く大きいものほど甘みがあり成熟している。栄養豊富なトマトは今が旬! ちなみにミニトマトにはない。

Q10.夏休み、東京観光するなら東京タワーは外せない。でも実は、正式名称は東京タワーではなくて……?

日本電波塔。昭和33年に完成した高さ333メートルの巨大タワー。東京スカイツリーが開業しても絶景スポットとして現在も人気。

ヒント
もともとは、関東一円に○○を送信するために建設されたものだったので、日本○○塔(漢字2文字)。

A.日本電波塔
昭和33年に完成した高さ333メートルの巨大タワー。東京スカイツリーが開業しても絶景スポットとして現在も人気。

Q11.お盆の時季になるとキュウリやナスで作ったお盆飾りを見かけるようになる。キュウリは「精霊馬」、ではナスは何?

精霊牛。来るときは早く来てほしいので足の速いキュウリの馬で、帰りはゆっくり牛で♪ ただ、地域によって逆の場合もある。

ヒント
あの世に戻るときには、ゆっくりと帰ってほしいので、ゆっくり歩く動物から「精霊○」(漢字1文字)。

A.精霊牛
来るときは早く来てほしいので足の速いキュウリの馬で、帰りはゆっくり牛で♪ただ、地域によって逆の場合もある。

Q12.刺されたら一晩中、かゆさで悶絶! 夏の夜、憎きあの虫を防ぐために、寝床の周りに取り付ける網状の道具の名前は?

蚊帳。「かや」と読むのが一般的。クレオパトラも愛用していたといわれるほど、古い歴史が!その時代にも蚊がいたのもスゴイ。

ヒント
網戸やクーラーがない時代はこれが必須で、「○○の外」という慣用句にもなっているほど身近な存在だった。

A.蚊帳
「かや」と読むのが一般的。クレオパトラも愛用していたといわれるほど、古い歴史が! その時代にも蚊がいたのもスゴイ。

Q13.夏といえば、プール! 競技用のプールなどで、各コースを区切るために張ってある浮きのついた綱の名前は?

ヒント
綱を英語にして、コース○ー○。プロレスやボクシングのリング外周を囲んでいるのも○ー○です。

A.コースロープ
各泳者のコース進路を示し、泳ぎによる波を起こしにくくしたり、生じた波を消す役割も。1本が数万円〜数10万円もするとか!

Q14.強い日差しから目を守るために、サングラスは夏の必需品。メガネにもある、鼻に当たるこの部分を何という?

ノーズパッド。フレームから独立しているタイプと、一体になったタイプがある。独立タイプは交換可能。

ヒント
ここが合っていないと快適性激減……。日本語では鼻パッドなので、鼻を英語にして、○ー○パッド。

A.ノーズパッド
フレームから独立しているタイプと、一体になったタイプがある。独立タイプは交換可能。

教えてくれたのは内野勝行先生

脳神経内科医、『金町駅前脳神経内科』院長。約1万人の脳を診察し、認知症関連の著書も多数。最新刊に『退屈ボケの処方箋 脳はスマホで若返る』。

<取材・文/今井ひとみ>