夏川結衣

 俳優による事務所の退所、独立が相次いでいる。2024年3月末には、多部未華子が20年間在籍した所属事務所を退所して、独立。黒木華、佐藤隆太、田中哲司らも同じく3月に独立している。

 8月1日にはタレントの千秋が「所属事務所を円満退所し、フリーになりました。32年間お世話になり、感謝しています」とインスタグラムで発表。契約期日の満了など、事情はさまざまだが、人気とキャリアのある芸能人が次々と所属事務所を退所、独立している。

人知れず退所した美人女優

 そんな中、女優の夏川結衣も所属事務所を人知れず退所していた。

「夏川さんは現在56歳で独身。1997年に放送されたTBS系ドラマ『青い鳥』で主演の豊川悦司さんの相手役を務めて話題になりました。2021年には、川口春奈さんが主演したTBS系ドラマ『着飾る恋には理由があって』に出演するなど、ドラマや映画で幅広く活躍しています。2009年に、お笑いコンビ『チュートリアル』徳井義実さんとの交際が報じられたことも。男女問わず人気の高い美人女優です」(スポーツ紙記者、以下同)

 夏川の名前が所属事務所のホームページからヒッソリと消えたのは2024年6月ごろ。現在、ホームページの所属俳優一覧を見ると、1人分のスペースがぽっかりと空いている。

「夏川さんが在籍していたのは、1960年創業という老舗の芸能プロダクションで、三浦友和さんや佐藤浩市さん、浅田美代子さんといった大御所の俳優たちが多く所属しています。これまで所属していた俳優の退所や移籍といった“出入り”はあまり聞かないですね」

 夏川は、2024年2月8日に行われたAmazon動画サービス『Prime Video』配信ドラマ『沈黙の艦隊』の配信記念イベントに出席したのを最後に、それ以降は姿を見せていない。

「私たちのマネジメント力不足が原因」

 そこで、夏川が所属していた事務所に話を聞いてみた。

「夏川が弊社を辞めたのは事実です。約17年間、在籍していましたが、退所の理由をひと言でいえば、私たちのマネジメント力不足が原因。心機一転して、新たなチャレンジをしたいのだと思います」

 近ごろ続いている事務所を退所しての独立ではなく、別の芸能プロに移籍する形になるのでは、とのこと。あくまで話し合いによる円満退社で、トラブルがあったわけではないとも付け加えた。

 夏川の移籍先は、8月2日時点で公表されていない。日本映画界の巨匠・山田洋次監督の作品に何度も出演している実力派でもあり、仕事のオファーは絶えないと思えるが、意外な悩みを過去のインタビューで語っていた。

所属していた事務所のホームページからは、夏川結衣のプロフィールが消えている

《年をとることは楽しみだけど、逆に難しくなる部分もあって、同じ年齢の女優さんはみんな悩んでいるはず。演じる役は少なくなるし、その席を取り合うことになるから。でも、その席に座れるようになるため、これから先、女優として生きていくために、自分だけの武器を磨いていかなきゃと思っています》(『週刊現代』2018年5月26日号より)

 女優としての“自分だけの武器”を磨くため、新天地を求めた夏川。新たに活躍する姿を楽しみに待ちたい。