二宮和也

 7月クールの夏ドラマが始まって約1か月。視聴率ナンバーワンの作品はやっぱり“あの作品”で─。

「嵐の二宮和也さんが主演を務めるTBS系の日曜劇場『ブラックペアン シーズン2』の4話までの世帯視聴率の平均が11・1%と好調。ほかの作品が軒並み1ケタ台ですから、今期の1位なんです。2018年に放送されたシーズン1も全話の平均視聴率が14・3%と人気で、今回の続編も期待されていました」(スポーツ紙記者)

別人の役で再び主演に

『ブラックペアン』は海堂尊氏の小説を原作とする医療ドラマ。シーズン1・2共に二宮が主演を務めているが、1作目は渡海征司郎という黒髪の外科医を演じ、今回は前作の6年後という設定で、渡海とうり二つの天城雪彦という銀髪の心臓外科医を演じている。

「シーズン1は『ブラックペアン1988』という小説がベースですが、シーズン2は異なる人物が主人公を務める続編小説が原作となっています。主人公がかわる以上、二宮さん以外が主演を務めるのが自然なのでしょうが、1作目の高視聴率は彼の好演があってこそ。そのため制作側は“二宮さんに別人物を演じさせる”という形を採用。珍しいケースですが、シーズン2の結果を見れば正しい判断だったのでは

 8月1日には、2025年に放送されるNHK連続テレビ小説『あんぱん』の主演を務める北村匠海の父親役を演じることも発表された。意外にも朝ドラ初出演となる。

「昨年、所属していた旧ジャニーズ事務所の性加害問題が表面化したあとに退所し、個人事務所を立ち上げました。当初は仕事が減ることも懸念されましたが、彼はいわゆる“数字を持っているタレント”。オファーは尽きず新規の仕事がますます増えているそうです」(芸能プロ関係者)

 仕事に存分に取り組む環境を手に入れた二宮。その充実感は『ブラックペアン』の撮影現場で垣間見えるという。

現場では常にハイテンション

シーズン1に引き続き共演している小泉孝太郎と一緒に、にこやかなオフショット(番組公式インスタグラムより)

現場での二宮さんはいつもハイテンション。撮影の合間、ディレクターさんに対して“次はどんなシーンを撮るの!?”とフランクにちょっかいを出したりしてます。休憩中もスタッフに演技のアイデアを提案し続けていて、やっていることはもはや“演出家”なんです。撮影後、帰宅する共演者に“ばいばーい!”と、大きく手を振って笑顔で見送ったり、座長としてだけでなくムードメーカー的な存在になっています」(制作会社関係者、以下同)

 二宮の雰囲気づくりは共演者にも影響を及ぼしている。

「二宮さんが明るい空気をつくってくれるおかげで、裏では演者同士で冗談を言い合うなどかなりアットホーム。出演している竹内涼真さんも感化されたのか、撮影中にわざと変顔して共演者を笑わせたりしています

『ブラックペアン』の続編が好調の裏には、二宮の熱意と彼が生み出す和やかなムードがあるみたい。