松村北斗

 松本若菜が主演し、火曜夜10時に放送中のTBS系ドラマ『西園寺さんは家事をしない』。主人公と“偽家族”として暮らすシングルファーザーを演じているのが、SixTONESの松村北斗だ。

《微妙な演技のさじ加減が抜群にうまい》

「家事は絶対にやらないという主人公の独身女性が勤めている会社に、松村さんが転職してきます。松村さんが4歳の娘と暮らす“シンパパ”であることを知った主人公は、お互いの生活を助け合う“偽家族”になることを提案。一風変わった暮らしを通して、家族や幸せについて考えるストーリーです」(テレビ誌ライター)

 放送のたびにネットでも話題を呼んでおり、Xで関連ワードが世界トレンド入り。7月30日放送の第4話では、パリ五輪の開催期間にもかかわらず、世界トレンド1位を獲得。松村はその一翼を担っており、

《微妙な演技のさじ加減が松村北斗は抜群にうまい》
《脚本と
松村北斗が醸し出す空気感が単純なラブコメにしないのがとても良い》
《松村くんの演技が核になってる》

 と、その演技が大評判。

「松村さんは、2021年の朝ドラ『カムカムエヴリバディ』や、2022年公開のアニメ映画『すずめの戸締まり』の声優、2月に公開された主演映画『夜明けのすべて』などで、アイドルらしからぬ演技力や表現力を発揮してきました。もはや“俳優が本業”だと思って見ている視聴者も多いのではないでしょうか」(前出・テレビ誌ライター)

 そこで、メディア研究家の衣輪晋一さんに、松村の俳優としての魅力を聞いた。

「まずは、お芝居をしていなくても立ち姿が画になるというところ。身長とか体形ではなく、持って生まれた天性の雰囲気だと思います。松村さんにインタビューをしたときに感じたのですが、彼は“嘘がつけない”のです。それは芝居でも同様で“自分の気持ちが本当にそう思わなければそう言わない”という役作りをしているのではないでしょうか」

来年1月のドラマにも出演内定

 物語というものは、そもそも“嘘”であるが、

「それを自分の中に落とし込んで“嘘を本当にする力”を身につけているのだと思います。嘘に対する潔癖症のような部分があることで、作品の“嘘”に溶け込んで、その“一部”になろうとする。なので、主役じゃなくても光る。それって経験を重ねたベテラン俳優がやるようなこと。そこが、アイドルらしからぬ部分であり、松村さんの俳優としての魅力だと思います」(衣輪さん)

 着実にその評価を高めている松村。2025年1月クールにも、ドラマ出演が内定しているという。

子役の倉田瑛茉の演技も、可愛らしいと大評判な『西園寺さん~』のポスター(公式Xより)

日本テレビ系の土曜夜10時枠で川口春奈さんの主演ドラマに、メインキャストとして松村さんも出演予定です。ラブストーリーで、川口さんの相手役を演じるそうですよ」(テレビ局関係者)

 俳優として、アイドルでは“ありえないところまで”進んでいけるかも!?

衣輪晋一 メディア研究家。雑誌『TVガイド』やニュースサイト『ORICON NEWS』など多くのメディアで執筆するほか、制作会社でのドラマ企画アドバイザーなど幅広く活動中