佐々木朗希(2022年報道写真展)

 8月22日、本拠地『ZOZOマリンスタジアム』に北海道日本ハムファイターズを迎えた一戦で、先発を任された千葉ロッテマリーンズ・佐々木朗希投手(22、以下敬称略)。

 コンディション不良による長期離脱からの復帰登板となった、8月1日の埼玉西武ライオンズ戦こそ5回1失点で6勝目を挙げるも、8月8日の福岡ソフトバンクホークス戦は5回3失点で敗戦投手になり、8月15日の日ハム戦では打球を足首に受けて2回途中で緊急降板。

 そして今回は6回を投げて4失点で、4敗目(6勝)を喫してしまった。試合後には「ふがいなかった」と、味方のリードを守りきれなかったことを反省。続けて、この日の最速が161キロを記録したことからか、

「前回よりも(球の)強さはあったと思うので、まだまだいいボールを投げられると思う」

 と、次回登板への“リベンジ”を意気込んだ佐々木。しかし、ネット上では彼のコメントに対してーー。

《朗希も監督もコメントがシーズン序盤みたいなコメントなんだよね。次は状態が上がってくるといいみたいな》

《佐々木朗希は今年調子が上がらんね。もうシーズンが終わってしまう》

2位争いの日ハム(三連敗中)にホームで三連敗……。 佐々木朗希はマジで今こそローテとばして調整したほうが良いと思う

監督も「調子は普通かなと思った」

 そう、ロッテは112試合(8月22日時点)を終えてパ・リーグの3位。首位ソフトバンクとは10ゲーム以上を離されているが、2位の日ハムとは3ゲーム差。クライマックスシリーズを優位に戦うためにも負けられない、貴重な直接対決を任せられていたのだ。

 そんなシーズンを決めかねない大事な一戦で、さも“まだまだ調整中”とするような言い回し。さらにはチームを率いる吉井理人監督の、「(佐々木の)調子は普通かなと思った」と評する、どこか勝負の当事者らしからぬ弁にも違和感を覚えられたようだ。

 翻って、この日は佐々木から3安打2打点と、4番打者としてチームを勝利に導いた清宮幸太郎(25)。スタメン出場してヒットを放った試合は18連勝との数字に、

「凄いですね。毎試合必死だし、チャンスで回してくれるので周りに感謝。いいところで仕事をするのが4番なので」

 チームの勝利のために必死になってプレーする。今の佐々木にファンが一番求めていることかもしれない。