土屋太鳳

 8月31日から9月1日に放送される『24時間テレビ47』(日本テレビ系)で、土屋太鳳が能登から生中継で出演する。1月に発生した能登半島地震の復興支援の一環として、能登に番組の特設会場を設けて中継を結ぶ予定だ。

「2015年に放送されたNHK朝ドラ『まれ』の舞台が能登で、主演が太鳳さんでした。能登に長期間、泊まり込みで撮影していたので、太鳳さんにとって思い入れが強い土地なのです」(テレビ局関係者、以下同)

 撮影当時、土屋は輪島を中心とした能登に1か月近く滞在し、輪島市街地で朝、ランニングもしていたという。

「ドラマの中で太鳳さんは漆器店に嫁ぐのですが、その店のモデルとなった実在の漆器店の夫婦とは、朝ドラ放送後も交流を続けています。太鳳さんが結婚したあとの昨年もご夫婦に会いに能登を訪ねています

 その漆器店が1月の震災で崩壊。土屋は《ものすごく心配しています。どうか、どうかどうか、少しでも安全な場所に》と心の内を震災直後にSNSに投稿していた。

「太鳳さんと能登のそういったつながりを考えると“復興サポーター”としてふさわしい人選だと思います」

『まれ』を再放送できな事情とは

 日本テレビだけでなく、NHKも朝ドラを再放送すれば復興のさらなる後押しになるのでは?

「『まれ』には、いま人気のある山﨑賢人さんも出演しているので、NHKとしても再放送したいはずですが、できない事情があるのです」(芸能プロ幹部、以下同)

『まれ』には土屋の同級生役として高畑裕太が出演していた。高畑には放送翌年の2016年8月にホテルの女性従業員に対する強姦致傷容疑で逮捕された過去がある。そのせいで再放送できないのか。

左上から時計まわりに渡辺大和、高畑裕太、山﨑賢人、葉山奨之、門脇麦、土屋太鳳、清水富美加らNHK朝ドラ『まれ』のメインキャストたち 撮影/廣瀬靖士

「そうではないんです。高畑さんは逮捕後に示談が成立して不起訴処分になっています。有罪と違い、不起訴はNHKもそこまで重いペナルティーは科しません。実際、2020年にひき逃げ容疑で逮捕されて不起訴になった伊藤健太郎さんが、現在放送中の大河ドラマ『光る君へ』で重要な役どころとして出演することが決まっています」

 不起訴になった俳優が新たに出演できるなら、再放送はたしかに問題なさそうだ。では、いったい何が?

ネックになっている“出家女優”

「太鳳さんの同級生役には清水富美加さんも出演していましたが、そちらがネックになっているといわれているのです……」

 清水は2017年に『幸福の科学』へ出家し、名前を『千眼美子』とした。

彼女は教団の広告塔のような存在でもあるので、彼女の出演作を再放送すると、教団の宣伝に一役買うことになりかねません。公共放送であるNHKとしては再放送がしにくいのだと思います」

 NHKに『まれ』の再放送について問い合わせると「番組編成について、個別の問い合わせにはお答えしておりません」と回答。

 被災地支援のためにも、再放送をする絶好の機会だと思うのだが……。

 これまで一度も再放送されていない『まれ』。だが、土屋が能登を思う気持ちは揺るがない。