やす子、「XJAPAN」YOSHIKI

 8月31日から9月1日にかけて放送された日本テレビ『24時間テレビ』で、台風の影響が心配される中、無事にチャリティーマラソンを完走したピン芸人・やす子。

 今回のマラソンは「全国の児童養護施設に募金マラソン」として、全額が全国600ヶ所以上の児童養護施設に使われる。画面越しからも伝わるやす子の直向きさと頑張りに、実に4億3000万円以上が集まったのは当然と言えよう。

 当初は日産スタジアムのトラックを周回していたが、9月1日の朝からはメイン会場の両国国技館を目指してスタート。見慣れたチャリティーマラソンの光景が放送されたが、ゴールを目前にしたステージ上の違和感。

《あれ? 負けないで は歌わないの?》

《最後は負けないでからのゴールだよね?》

《24時間テレビにそんなに興味はないけど負けないでが流れないのはなぜか許せない私がいる…なんで紅よ》

 チャリティーマラソンのゴール直前といえば、パーソナリティーや出演者一同がZARDの『負けないで』を合唱し、ランナーの到着まで「負けないで〜」のサビ部分を繰り返し歌って待つのが慣例となっていた。

『負けないで』の代わりに『紅』を演奏

 ところが今年、最後まで『負けないで』が歌われることなく、代わりに登場したのが『X JAPAN』YOSHIKI。前日も自身のディナーショー会場から中継で出演していたYOSHIKIは、ゴール前の国技館に駆けつけて高校吹奏楽部の生徒たちと生演奏。

「紅だ〜!!」と叫びつつピアノで、X JAPANの『紅』を演奏してやす子にエールを送ったYOSHIKI。例年と違う特別感ある演出に思えたが、SNS上ではやはり『負けないで』が歌われないことに、物足りなさを感じる視聴者も多かったようだ。

 近年は高校野球をはじめ、スポーツ応援の定番にもなっている『紅』だけに、マラソンでも使用されたというところか。しかし、老舗芸能プロダクション・チーフマネージャーは「大人の事情も挟んでいるのかも」と訝しむ。

「体のラインも丸見え」同情の声が集まったやす子の透けるウェア(公式Xより)

 やす子が所属するのは、近年こそ芸人や俳優、声優やタレントも多く在籍しているが、本来は歌手やミュージシャンのマネジメントを手がける音楽系の芸能プロダクションだ。グループ系列の事務所にはX JAPANも所属している。

歌詞に「負けないで」の楽曲をBGMに

「『24時間テレビ』では『錦鯉』をはじめ、やす子さんの“同僚”も多く出演している印象でした。でも、これは彼女が“主役”ある以上は当然のこと。しかも彼女曰く、マラソンは“ノーギャラ”出演とのことで、それは日テレさんも事務所に気を遣うことでしょう」(前出・マネージャー)

 なるほど、ゴール前の演奏に『紅』が選ばれたのも、やす子とYOSHIKIの“関係”を考慮した日テレの“忖度”ということだろうか。

 さらに「もう一つ」と、同マネージャーは続ける。

「今回、やす子さんのマラソン映像が放送されるたびにBGMとして流れていたのが『輝きだして走ってく』。これは土屋太鳳さんの主演ドラマ『チア⭐︎ダン』(TBS系、2018年放送)主題歌にも起用された、やす子さんと同じ事務所のサンボマスターによる応援歌なんです。

 そのサビはというと“負けないでキミの心〜”から始まり、最後には“負けないで”も数回繰り返すなど似通った表現も多い。この“負けないで”被りもあって、今回ばかりはZARDの『負けないで』が見送られた可能性も考えられますね(笑)」

『24時間テレビ』には、画面に映らない“大人の事情”もあるようで。