小泉進次郎衆院議員

 9月いっぱいで自民党総裁の任期を満了する岸田文雄首相。後任を決める総裁選挙に石破茂元幹事や河野太郎デジタル相といった自民党議員が続々と立候補を表明している中、小泉進次郎元環境相も動き出している。

「小泉さんは9月6日に出馬会見を行う予定ですが、8月28日時点で総裁選に出馬する意向を表明。同日、小泉さんは自身の公式YouTubeチャンネルを新たに開設しました」(スポーツ紙記者、以下同)

荒れるコメント欄

 続けて、小泉はチャンネル上で視聴者に向けて、当時、日本列島に上陸していた台風への注意喚起を促す動画を投稿。ほかにも、父親で元首相・小泉純一郎との思い出や幼稚園を視察した際の様子などを公開している。

「今回の総裁選は1971年の推薦人制度導入以来、過去最多である7人以上の出馬が確実とされていますが、小泉さんはその中でもダントツの若さにも関わらず、人気や知名度は上位。さらに世論を味方につけるためにもYoutubeを活用しない手はないでしょう」

 そんな小泉が始めたYouTubeチャンネルだが、コメント欄で“ひと波乱”起こっている。それは《【ご挨拶】小泉進次郎 Youtubeチャンネルはじめました》と題された動画。

「1400件以上のコメントが書かれているのですが、応援や批判コメント以外に、悪ノリとも取れる文章が多数寄せられており非常にカオスな状態になっているんです……」

 実際に見てみると、

《公式チャンネルを始めることは、公式なチャンネルを始めることだと思います》
《コメント欄を開放してるということは、コメントができるというわけですよ》

 などといった小泉氏を“イジった”ようなコメントが寄せられている。

「小泉さんは“政治に無関心であるということは、無関心のままでいられると思います”とか、“今のままではいけないと思います。だからこそ日本は今のままではいけないと思っている”と、同じ内容を何度も繰り返す発言をしていました。こういった文体はネット一部で“小泉構文”と呼ばれています」

《おぼろげながら、総理の座がみえたのですか?》

 ほかにも、

《おぼろげながら、総理の座がみえたのですか?》
《セクシーな総理大臣ですか》
《レジ袋有料で本当に面倒な世の中になりました》

 など、過去の発言を引用するコメントや、小泉が環境相時代に推進したレジ袋有料化に対する不満が飛び交うなどやりたい放題。

「YouTubeの投稿側はコメント欄を閉鎖することもできますが、政治家の場合は“国民の声を無視している”といった意見も出る。かといって開放したままだと、イメージダウンに繋がる可能性もありますし、判断が難しいところです」

 実際のところ、コメント欄の開放に対して、

《コメント欄を開放してるのは素晴らしい》
《直接コメント出来る事を嬉しく思います》

 と、小泉の方針を称賛する意見も出ている。

小泉進次郎のInstagram。コメント欄が開放されている

 小泉サイドは、荒れているコメント欄に関してどう考えているのか。小泉の議員事務所に問い合わせると、

「YouTubeだけでなく、フェイスブックもInstagramもコメント欄を開放しており、いずれも現状、閉鎖する予定はありません」

 と、担当者が回答した。引き続き、YouTubeでの書き込みは可能とのこと。しかし小泉の公式X(旧ツイッター)は現状、コメント欄が封鎖されているが……。

「Xだけは最近まで休止しており、今回の選挙で再開したこともあってマンパワー的に手が回っていません。しばらくはクローズでやらせていただいております」(事務所担当者)

 ユーザーの声を受け入れる姿勢の小泉。今後、彼に寄せられる声は果たして――。