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 記録的な猛暑で、電気代が爆上がりしてしまった今年の夏。さらに10月には、またもや値上げラッシュが発生する見込み!このままじゃ、老後資金を貯めるなんて夢のまた夢……。

 そんな今こそ、小さなことからコツコツと、節約アクションを習慣にしよう!

【光熱費】

 毎日使うものだから、ムダなく効率よくを家族の習慣に

水からではなく“給湯器”のお湯を沸かす

 お湯を沸かすときは、水からガスコンロにかけるのではなく、給湯器のお湯を使うのが節約につながる。給湯器はエネルギー効率が高く、ガスコンロの約6割のエネルギー消費で済む。

点火したまま“鍋を入れ替えて”連続調理

 ガスは点火時に最も消費されるので、こまめに消すより“つけっぱ”が正解。異なる料理を続けて作るときは、いったん火を消すことなく点火したまま鍋を入れ替えるのがベター。

煮物作りは“余熱”でOK

 煮物の具を入れた鍋を煮立てたら、火を止めてふたをし、新聞紙とバスタオルでくるむだけ。そのまま半日ほど置いておけば長時間煮込まなくても余熱でできあがる。味もしっかり染み込んで美味しさもアップ。

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時短&省エネには、小鍋より“大鍋”

 鍋底が大きいほど熱が触れる面積が増え、火の通りが早まるので時短かつガスの消費量がコンパクトに。同様の理由で、丸底より平底がよい。鍋底からはみ出た炎はムダになってしまうため、調理時は炎の大きさを確認して。

野菜の“下ごしらえ”は電子レンジで

 野菜の煮物は、ガスコンロで煮込むより、電子レンジで、ある程度火を通してから鍋に。ガス代の大幅節約になるだけでなく、煮崩れを抑えられる。中までしっかり火を通したい場合は焦げ目をつけてから電子レンジへ。

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食器を洗うときは“低温”に設定

 給湯器の設定温度を40℃から38℃に下げておけばちょっとした節約に。例えば65Lの水道水(水温20℃)を使い1日2回食器洗いをした場合、年間のガス代は約1700円カットできる。

1人なら、お風呂につかるより“シャワー”

 浴槽に水をためるときに必要な水の使用量は約200Lなのに対し、15分間のシャワーなら約180L。1人だったらシャワーが水道代の節約に。また、1分間シャワー時間を短縮するだけで年間のガス代は約3500円オフに!

お風呂は「リレー式」が省エネ

 お湯が冷めないよう、お風呂はリレーのように続けて入るのがベスト。続けて入らずに、2時間放置して湯温が4.5℃低下し、追い焚き(200L)した場合に比べると、年間約7400円のガス代を浮かせることも可能に。

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洗濯機は容量の“8割程度”が効率的

 洗濯回数は減らしたほうが節約になるが、一度の量が多すぎるのはかえって非効率。時間がかかって余計な電気や水の使用につながる。容量の8割程度に抑えて。

 また、縦型洗濯機は下のほうが回転力が強いため、汚れがひどいものを下にすると必要以上の洗剤を使わずとも汚れが落ちやすくなる。

衣類乾燥機は自然乾燥と“併用”を

 乾燥機のみで乾かす場合と、自然乾燥(8時間)をした後、乾いていない衣類に対し補助的に乾燥機を使う場合を比べると、2日に1回使うとして1年間で約12700円も電気代に差が!

「アルミホイル」を敷くだけの“時短アイロン”

 アイロンをかけたい衣類の下にアルミホイルを敷いてからアイロンがけを。アルミホイルの熱反射により上下から熱が伝わって低温でも手早くしっかりかけられる。アルミホイルが熱くなるので、ヤケドには気をつけて。

テレビ画面は“明るすぎない”設定に

 テレビの画面は明るいほど電気の使用量が多くなるので、明るすぎないよう調節を。輝度を最大から中間に抑えるだけで、年間で約900円お得に。また、テレビを見る時間を1日1時間減らせば年間約540円の節約になる。

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パソコンは“スリープ”を上手に活用

 パソコンは起動時とシャットダウン時に大きな電力を使用。中断する時間が90分以内であれば、シャットダウンではなくスリープが賢明。スクリーンセーバーの場合、消費電力が下がらないどころか逆に増えることも。

掃除機内の“ゴミ捨て”はこまめに

 掃除機のゴミがいっぱいのまま使い続けると吸引力が弱まり、掃除に時間がかかって余計な電力を使う羽目に。紙パックの交換や掃除機内のゴミ捨てはこまめにしておくこと。

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【食費】

 フードロスをなくし、さらに栄養もたっぷり、といいことずくめ

“余り野菜”は干して保存し食品ロス回避

 使い切れずに余った根菜類やきのこ類は干し野菜に。洗って使いやすいサイズに切り、キッチンペーパーで水けを拭きとった後、天日干しを2~3日すれば、ひと月ほど保存が可能。水かお湯に約20分浸して戻せば使える。

“かつお節”をふりかけに

 だしを取った後のかつお節は、めんつゆで煮詰め、白ごまを混ぜるだけで香ばしいふりかけに変身。めんつゆがなければ、しょうゆと酒で代用しても問題なし。お好きな味つけに。

“昆布”をだしじょうゆに

 だしを取った後の昆布を小さく切って、しょうゆの中へ入れるだけ。ひと晩で風味豊かなだしじょうゆができる。同様に、酢やみそ、オリーブオイルに入れてもOK。コク深い調味料に格上げする。漬けた昆布はおつまみで食べても美味。

“くず野菜”で万能だしを作る

 野菜のへたや皮、種、茎、きのこ類の石づきといった野菜くずは捨てずに活用。100~200gの野菜くずに水1L、酒小さじ1杯を加えて弱~中火で30分ほど煮込むと、野菜のうまみと栄養が凝縮されただしが簡単に作れる。

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“おでんだし”は最後の一滴まで再利用

 うまみが凝縮したおでんだしは、うどんの汁や煮物、カレーなど幅広くお役立ち。炊き込みご飯なら水と同量のおでんだしを入れて炊くだけ、茶わん蒸しなら卵1つにつきおでんだし200mLを加えるだけで美味しく作れる。

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“魚の骨”はカルシウム抜群のせんべいに

 アジやイワシ、サバなど魚の骨は栄養たっぷりのおやつに。乾燥させて塩をひとふりし、電子レンジ500Wで両面を2~3分ずつ温めた後、カリッとするまで追加で加熱していけばヘルシーな骨せんべいが楽しめる。

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野菜は“再生栽培”で2倍楽しむ

 ネギは、根元から3~4cmを残して土に植えれば成長してまた食べられる。小松菜の根元、にんじんのへた、レタスやキャベツの芯の部分なども再生栽培可能。野菜により土耕向きか水耕向きがあるので確認しながら育てて。

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【消耗品費】

 専用の洗剤などを買わなくても身の回りにあるモノで代用

茶渋は塩や“卵の殻”でスッキリ!

 洗剤を使わなくても、台所にある塩や卵の殻を利用すれば茶渋は手軽に落とせる。手肌や環境にはやさしいが、研磨剤のように汚れを削って落とすため、強くこすると食器に細かな傷がつくこともあるので要注意。

使い終わったアルミホイルで排水口の“ぬめり予防”

 アルミホイルを排水口に入れておくと、水との化学反応で金属イオンが発生し細菌の増殖を抑えられる。コツは、アルミホイルをふんわり丸めて水に触れる表面積を多くしておくこと。

小さくなった石けんは“集めて復活”させる

 小さくなって使いづらくなった石けんを集め、ビニール袋に入れて大さじ3~5杯のお湯とともにこねれば、新しい石けんにリボーン。アロマオイルを加えたり、できあがった石けんをクッキーの型で整えるのも楽しい。

シャンプーに“輪ゴム”を巻いて使いすぎ防止

 シャンプーやボディソープ、ハンドソープなどプッシュ式のボトルは、ポンプ部分に輪ゴムを巻きつければ出しすぎをセーブできる。輪ゴムを巻く位置によって出る量も変えられるので、必要量に合わせて微調整を。

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洗濯のゴワゴワは柔軟剤代わりの“お酢”で解決

 洗濯のゴワつきのもととなる洗剤のアルカリ成分を酸性のお酢が中和。加える目安は水45Lに対し、お酢50mL。ふっくらするだけでなく、黄ばみや色落ちの防止、消臭効果も。調理酢ではなく食酢を使うのがマスト。

ジェルタイプの保冷剤が“消臭剤”に転身

「消臭剤入り」と記載のあるジェルタイプの保冷剤は、中身を出して瓶に入れておけば、消臭剤として使える。消臭剤の記載がない場合でも、アロマオイルを加えれば芳香剤として活用できる

漂白剤や酢、砂糖で花を“長持ち”させる

 切り花を身近なもので延命。切り口をお酢に30秒から1分つけたり、水1Lに対し漂白剤もしくは中性洗剤を5~6滴加えて飾るだけで長く花を楽しめる。また、水1Lに対し5~10gの砂糖を加えると花の栄養補給に。

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“ゆで汁”でゼロ円&楽チン除草

 野菜などのゆで汁は、そのままシンクに流さず、熱湯のまま庭の草にかけて。お金をかけずに地中の根まで枯らしてくれる。ただし、塩分を含んだゆで汁は、繰り返しまくと土壌に影響する可能性があるので控えて。

ムレるブーツは“10円玉5枚”で消臭

 脱いだ瞬間に漂う靴のニオイには、10円玉が活躍。帰宅後、靴の中に10円玉を5枚ほど入れておくと、10円玉の銅がニオイの原因となる細菌などの繁殖を抑えてくれる。また、靴の除湿には新聞紙を詰めるのが効果的。

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参考/日本テクノ株式会社
https://econews.jp/idea2/〕〔https://eco-tatsujin.jp/
家庭の省エネハンドブック2024(東京都環境局) 省エネポータルサイト(経済産業省 資源エネルギー庁)

取材・文/河端直子