《マレーシアではオーストリッチ(=ダチョウ)も普通に食べる。ボクも最初にオーストリッチを食べた時は「おいしい!これなんの肉だろう?」と、感動したのを覚えてる。歯応えが良く、食感がたまらない》
吉野家のダチョウ丼を食レポ
牛、豚、鶏に続く【第四の肉】として注目されるダチョウ肉への熱い思いをXで語ったのはGACKT。牛丼チェーンの吉野家がダチョウ肉を使った『オーストリッチ丼(スープ添え)』を発売するニュースを受けての投稿で、《もし吉野家でダチョウ食べたら感想教えてくれ。返信が楽しみだ》とも。
“一流芸能人”のGACKTが絶賛する美味・ダチョウ肉を、庶民の味方“吉牛”で食べられるなんてありがたい。全国400店舗限定、数量限定メニューとのことで巨大ターミナル駅前店に足を運んだ。店内に漂う牛丼の香りに誘惑されつつもオーストリッチ丼をオーダー。お値段も1683円とリッチで牛丼(並・498円)の3杯分だ。ローストビーフ丼風のオシャレなビジュアルに、サラダと別添えの生卵、スープがつく。
薄切りのダチョウ肉はくさみはないが、ややパサついて濃いめのスパイシーな味付けがジャーキーのよう。白米というよりは赤ワインに合いそうだ。ダチョウ肉とサラダで完結してしまい、最終的には紅しょうがをオンしたTKG(卵かけご飯)として完食した。う~ん。GACKT様、吉野家でこの味と値段、微妙かなぁ。(※あくまで個人の感想です)
世界を旅してさまざまな肉を食し、『世界のへんな肉』(新潮社)の著書があるライター・白石あづささんに、ダチョウ肉の魅力と実力を聞いてみた。
「食糧問題に大きく貢献するのでは、と目されているのがダチョウ肉です。少ない飼料で大きく育つので、生産効率が高くサステナブル。また低カロリーで低脂質、脂肪燃焼を促進させるカルニチンも豊富でダイエットにも向いているといわれるお肉ですよ」
おすすめの国産ダチョウ肉
さらにダチョウの脂は古代エジプトから美容目的にも使われており、なんと今回、吉野家から化粧品も発売されるとか……どこまでも地球にやさしい生き物ではないかッ。
「私は南アフリカで食べましたが、そのときはステーキと卵焼きを食べました。卵焼きは正直なところ、水っぽくて薄い味でしたが、塩・こしょうでシンプルに焼いたステーキは牛肉に似た味わい。ジューシーでおいしかったですね」(白石さん、以下同)
もとは南アフリカで飼育、生産されていたダチョウが30年ほど前から輸出解禁され、全世界に波及したそう。
「以前は輸入食材店でも手に入りましたが、コロナ禍以降は輸入がほとんどなくなった。今は国内に牧場が増えたので国産肉をネットで買うことができますよ。でも牧場によって味に差があるのが現状。私のお気に入り牧場は『クイーンズオーストリッチつくば』。上品な味わいでクセが少なく、少量から買えるので、初心者にもおすすめです」