日本時間9月7日にメジャーリーグ史上初の“45本塁打&45盗塁”を達成した大谷翔平。さらなる記録到達への期待も高まっている。
「50本塁打と50盗塁の“50―50”達成という大記録も視野に入ってきました。アメリカのデータサイト『ファングラフス』は、大谷選手が本塁打を打つペースや対戦が予想される投手、球場のホームランの出やすさなどのデータをもとに分析。それによれば、9月28日の敵地・コロラドで行われるロッキーズ戦で偉業達成という予想がされています」(スポーツ紙記者、以下同)
日本各地でショップがオープン
9月4日と5日には、6年間在籍した球場への凱旋となった。
「大谷選手はドジャースに移籍後、レギュラーシーズンでは初めて古巣であるエンゼルスの本拠地、エンゼル・スタジアムでの試合に出場。打席に入るとエンゼルスファンもスタンディングオベーションで迎えました。さらに、エンゼルスの公式インスタグラムでは《welcome back to Angel Stadium》《おかえり、翔平!》という言葉とともに、大谷選手のエンゼルス時代を振り返る動画を投稿。ライバル球団に移籍しても大谷選手は特別なようです」
並外れた記録を次々と打ち立て、ファンを魅了する大谷。日本でも全国各地で大谷の愛されっぷりを証明する現象が起こっていた。
「'23年から大谷選手のグッズを販売する期間限定ショップが日本各地でオープンしています。名古屋や札幌、仙台のほかに大分や下関、松山、熊本などにも出店しています。ユニフォームやボブルヘッド人形などのほかにも、多数の貴重なグッズが販売。大谷選手が'21年に実際に投げたボールは330万円で販売されています。また、非売品ではありますが、大谷選手の血痕がついたボールを展示したところもあったようです」
実際に使ったボールというが、流通の過程で偽物が紛れ込んだりしないのか。その点において、メジャーリーグはしっかり管理しているようで……。
「MLBでは選手が実際に使ったボールやユニフォームなどのグッズには、本物だと証明する証明書や識別番号付きのホログラムシールが貼られています。今回販売されている大谷選手の実使用ボールもMLBが本物だと認めているものです」
開店前から大行列
そんなグッズが並ぶショップは、各地でどのような盛り上がりを見せているのか。6月21日から7月7日まで大分での会場となっていた『アミュプラザおおいた』を運営するJR大分シティの担当者に話を聞いた。
「反響としては想定以上でした。オープン時期が、ちょうど大谷選手が好調でホームランを多く打っていたオールスター戦の前というタイミングで、売り上げや集客共に伸びました」
どういった商品がよく売れていたのか。
「販売していたのはアパレル製品がメインでしたので、Tシャツなどがよく売れていました。10万円くらいのユニフォームを購入された方もいらっしゃいました。ボブルヘッド人形も人気で、1万円を超える高額な商品もありましたが、まとめ買いするお客さまも多かったです」(JR大分シティ担当者)
愛媛県松山市では9月8日までオープン。台風によるアクシデントに見舞われたが、会場となった『ANAクラウンプラザホテル松山』内の『ショッピングモールAVA』の担当者によると、その影響を感じさせない盛り上がりだったという。
「台風の影響で開催日が予定より1日遅れてしまい、集客を心配していたのですが、初日の開店前から100人ほどの列ができていました。その後も順調にお客さまにお越しいただきました」
行く先々で大盛況な“大谷ショップ”を運営しているセレクション・インターナショナルに話を聞いた。
「非常に大きな反響をいただいております。名古屋や仙台、札幌といった大きな都市はもちろんですが、中都市でも想像以上に多くのお客さまに来ていただいております。
この企画は'23年11月に名古屋から始まっており、今後も引き続き全国を回っていく予定です」
どういう人がこの限定ショップを訪れ、グッズを買っていくのか。
「大谷選手のショップには、50代以上の女性が多くいらっしゃいます。人気なのはユニフォームと帽子。実使用ボールも販売していますが、価格は10万円ほどからあります。試合の結果や使用されたシチュエーションによって価格が変わってきます」(セレクション・インターナショナルの担当者、以下同)
実使用ボールなど貴重なグッズの数々は、どうやって入手しているのか。
「現地から仕入れているものと、現地に行って買い付けたものと、2パターンです。店では“日本で手に入らない現地のモノを”というコンセプトでやっています。円安の影響で値段はどうしても高くなってしまいますが、多くの方に足を運んでいただいております」
日本列島が沸き立つほど、大谷には“すごいパワー”があるようだ。