《みなさんもお時間がおありの時にメールにての苦情を送って頂けると嬉しいです》
丁寧な言葉を選んでいるようだが、SMAPファンの激しい怒りが伝わってくる……。
問題視されているのは、9月13日に放送されたTBS系バラエティー番組『それSnow Manにやらせて下さい』の内容について。
「この日は2時間スペシャルで、Snow Manに加えて、韓国の男性アイドルグループ『ENHYPEN』と、女子選抜チームに元モーニング娘。の後藤真希さん、ももいろクローバーZの佐々木彩夏さんなどが出演して、ダンスバトルを繰り広げました。有名楽曲のダンスを、その場で間違えることなく、完全にコピーできるかを競ったのです。その中で、SMAPの『ダイナマイト』が課題曲に選ばれたのですが……」(テレビ誌ライター、以下同)
国民的アイドルと言われたSAMPの『ダイナマイト』は、彼らの代表的な人気曲の1つだが、
「Snow manチームと女子チームは、ダンスを完コピしていましたが、曲の紹介で流れた『ダイナマイト』の歌唱映像がSMAPではなく、A.B.C-Zのライブ映像だったのです」
これにSMAPファンの怒りが爆発。
SMAPの映像がA.B.C-Zになっていた件
SNSでは、
《昨夜のSMAP ダイナマイトの映像がA.B.C-Zになっていた件、TBSにクレームのメールしました》
《は? SMAPのダイナマイトを紹介する際に彼らの歌とともに後輩が踊ってる映像を使ったの? 何それ? 何故そうなるの? 誰の指示? どういう忖度? 例の高額使用料設定のせい? にしても後輩の映像被せて使うってどういう神経?》
《なんでSMAP5人の映像も使っちゃいけないのか謎。結局まだ忖度してるんでしょ?》
こうした背景には、SMAP解散後に『新しい地図』として活動をスタートさせた稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾に対する旧ジャニーズ事務所の“圧力”が依然として影響しているという見方もある。
「過去に、各テレビ局などに“3人を出演させるな”との圧力をかけた疑いから、旧ジャニーズは公取委から注意を受けました。その後、性加害問題が発覚し、旧ジャニーズに対する各テレビ局の過度な忖度や配慮も明るみになりました」(スポーツ紙記者、以下同)
一部報道では、SMAPの過去映像を使用するには数秒で100万円が必要だったという証言も飛び出した。
「辞めたタレントの映像は、事務所が許可を出さないという話は聞きます。あるアイドルグループの映像について芸能プロに許諾を求めたら“使用料1億円と言われた。完全に嫌がらせ”と、愚痴をこぼすテレビマンもいます。旧ジャニーズは新形態になったので、そうした“圧力”はなくなったはずですが……」
テレビ局が「SMAP」を使わない事情
2024年6月に再放送されたドラマ『古畑任三郎』(フジテレビ系)で、田村正和さん演じる古畑任三郎のバックに歴代犯人役の顔写真が一覧で登場するシーンで、SMAPの顔写真だけが黒塗りにされたことも物議を醸した。
「いまだに旧ジャニーズからの“圧力”や同事務所への“忖度”があるのではないかと指摘されましたが、フジテレビは定例会見で“事務所からの依頼ではない”と否定し、その後のネット配信では黒塗りは解除されています」
こうした経緯もあり、SMAPファンの一部は、テレビ局や芸能プロに対する不信感を抱き続けているようだ。
「ただ、TBSは以前に音楽番組で、5人のSMAPが揃った過去映像を流しているんです。SMAPの権利は、旧ジャニーズの関連会社が持っているとされていますが、現在この会社は休眠状態。そのため、テレビ局が許諾をとるのが大変という事情もあるようです。音楽番組ではちゃんと許諾をとったのでしょうが、今回の番組は映像の使用時間がわずかということで、手間を考えて違うグループの映像を使ったのでは」
いまだに、ふとしたきっかけで影を落とすSMAP問題。すべてが解決する日は来るのか――。