大谷翔平

 日本時間9月20日、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が前人未到の記録を打ち立てた。

「この日の大谷選手は、マイアミ・マーリンズ戦に1番・指名打者(DH)で先発出場して、6打数6安打、3打席連続本塁打。ひとりで10打点をマークしました。さらに、2盗塁を成功させるなど、まさに獅子奮迅の活躍。この試合で大リーグ史上初の“50-50(フィフティ・フィフティ)”を達成しただけでなく、記録を51-51にまで伸ばしました」(スポーツ紙記者、以下同)

 メジャーリーグでは1シーズンに30本以上のホームランと30個以上の盗塁を果たした選手を“30-30クラブ”と呼び、パワーとスピードを兼ね備えた選手と評価されている。

「30-30を達成した選手はメジャーの歴史で47人。その上位にあたる40-40は今年8月に達成した大谷選手を含めてたった6人。50-50に至っては、かつて誰も成し遂げていません」

止まらない大谷グッズの価格高騰

 留まるところを知らない大谷の大活躍。連動するように、彼のグッズにも俄然注目が集まっている。

「アメリカのオークションサイト『ゴールディン』に“40-40”を達成した際のホームランボールが出品中なのですが、14日時点で2500ドル(約35万円)でした。しかし、その後の20日時点では1100ドル(約143万円)と6日間で約4倍に高騰。同サイトでは大谷選手のサイン入りトレーディングカードやユニフォームなども出品されていますが、大谷選手関連の多数のグッズの値段が上昇し続けています」

 記念すべき50号ホームランは試合が行われたローンデポ・パークの左翼席に飛び込み観客の男性がゲット。

「報道によると、男性はすぐに警備員に取り囲まれて、球団側から、ドジャースの記念商品やサービスと引き換えに取引するよう打診を受けるも拒否。自宅に持ち帰ったと言われています」

 もし50-50を達成した際のホームランボールが出品されたら、どれほどの値段が付くのだろうか……。

 大谷選手をはじめ、アメリカのメジャースポーツ関連グッズを多数取り扱っている『セレクション・インターナショナル』に話を聞いてみた。

「私たちも店頭に並べるため、オークションで記念グッズを落札したりしますが、誰も果たしたことがない大記録となると値段の予測は難しいですね」

 アメリカのテレビ局では、記録達成後にそのホームランボールの価値について、約50万ドル、日本円にして約7115万円以上で入札される可能性があると報道。歴史を刻んだ1つのボールの価値は無限の可能性を秘めている。

 ボールだけではなく、グッズを扱う側として大記録以外にも注目している点があると言うのは前出の『セレクション・インターナショナル』。

「彼はエンゼルスに所属していた6年間で果たせなかった優勝を決める追加試合、プレーオフを今年初めて迎えます。この期間中は寒さ対策も兼ねてチームで新しいデザインのパーカーが作られたり、プレーオフ進出記念のグッズが作られたりしますからね。そういったグッズの値段も当然跳ね上がるのではないでしょうか」(同前)

 まだまだ大谷関連グッズは値上がりし続けそうだ。