切ったかぼちゃは水分の多いワタの部分からカビるので早めに調理を。旬のかぼちゃは十分甘いので、一気に蒸し煮してから煮物にしたり、サラダにのせたりするとレシピの幅が広がる ※写真はイメージです

 日常の気になる疑問を解決!かたい丸ごとかぼちゃをラクに切るプロ技は?知って楽しいおもしろ雑学を友達や家族にも教えてあげよう。

知って楽しい!おもしろ雑学

Q.かたい丸ごとかぼちゃをラクに切るプロ技は?

A.ヘタと底をくり抜いて、くり抜いた場所から垂直に包丁を入れると、簡単に切れます。(フードプロデューサー 石川範子さん)

 国産のかぼちゃは夏に収穫のピークを迎え、数か月追熟した後に、秋ごろから多く出荷される。

 おいしい時季にたくさん食べたいが、かたくて切りにくいのが悩みどころ。丸ごとかぼちゃを簡単に切るプロ技を、フードプロデューサーの石川範子さんに聞いた。

「まずは、切りやすいかぼちゃを選ぶのが大事です。つい外皮がきれいな緑色のものを選びたくなりますが、全体的に皮がオレンジ色になってきているものが切りやすくて、甘いかぼちゃ。

 かぼちゃはでんぷんを多く含んでいて、追熟することででんぷんが糖に変わり、甘くなります。糖化が進むと皮が徐々にオレンジになって、やわらかくなるのです」(石川さん、以下同)

 切りやすいかぼちゃを選んだら、最初にヘタと底の部分の中心をくり抜く。

包丁の先端やナイフを使ってくり抜いてください。するとかぼちゃがまな板に平行にのり安定感が増します。次に、ヘタのあるほうが下になるように置き、皮がやわらかい裏側から切っていきます。

 先ほどくり抜いた穴に包丁を垂直に突き立て、てこの原理を利用して、少しずつ刃を下ろしながら半分くらいまで切り、反対側からも同じように切りましょう

 包丁を差し込む中心部分はかぼちゃの果肉なので、スッと刃が通り、簡単に切ることができるのだ。

「半分にカットできたら、ヘタの部分を下にしたまま、再度切り込みに包丁を入れてから刃を下ろすことで、ラクに切り分けることができますよ」