9月28日、伝説のバラエティー番組『内村プロデュース』(テレビ朝日系)が16年ぶりに復活する特番が放送された。
「『内P』の愛称で人気だったバラエティー番組で、ウッチャンナンチャンの内村光良さんが“プロデューサー”に扮して、ふかわりょうさんやさまぁ~ずといった芸人たちが大喜利や即興コントなどを行う番組です。レギュラー放送は2005年に終了していますが、2008年にも1度、特番として復活しました」(スポーツ紙記者、以下同)
内村が還暦を迎えた今年、再び放送されることに。
「今回の特番では、アシスタントを元乃木坂46の白石麻衣さんが務め、当時の番組に出演していた“内P出てた芸人”と、当時はテレビの前で見ていた“内P見てた芸人”がさまざまな企画で対決しました」
番組のラストに行われたのは、往年の人気企画『露天風呂だるまさんが転んだ』。
「その名のとおり、露天風呂で『だるまさんが転んだ』を行うというもの。内村さんが鬼となり、出演芸人たちは赤いふんどし姿でゲームに参加しました。ゲームが始まる前には、内村さんが“コンプライアンスに気をつけて”と口酸っぱく注意していました」
有吉がパンサー向井を“全裸”にした
ゲームが進むにつれて、芸人たちはヒートアップ。
「三村マサカズさんは“玉職人”として暗躍。芸人たちが止まっている際に、ヒッソリとその股間に手を伸ばすという妨害をしていました」
こんなハプニングも。
「有吉弘行さんが、パンサー向井慧さんのふんどしに手をかけて、向井さんが“全裸”になったのです。ゲームを見守っていた白石さんは、とっさに目を背けるリアクションをしており、現場は大盛り上がりとなっていました」
当時を知る番組ファンからも大評判で、SNS上では、
《これが内Pの真骨頂》
《やっぱり、内村プロデュースは最高だ》
《最近テレビでこういうノリも見なくなったからめっちゃ面白かったわ》
《こんなのが許されてた時代が良かったよね》
といった声があがった。一方で、平成初期の笑いは“不適切にもほどがある”のか……。
「普通にセクハラだし、笑えない」
《これが性加害って自覚のない番組制作者と出演者たち》
《こういうのが面白いと思ってるテレビ制作側が無理》
《普通にセクハラだし、笑えないし、他人の性器見てトラウマなる人もいるからテレビ局何考えてんの?としか言いようがない》
《未だにこういうお笑いが許されてる日本まじで気持ち悪すぎ》
《これで笑い取ろうと思ってるのキショ》
といった批判的な声も。
「ゲームを開始する前、内村さんが“コンプライアンス”への注意をさんざん促していたとおり、当時と丸っきり同じでは時代にそぐわないとわかっているのでしょう。ただ、“復活”ということもあり、できるだけ当時のような内容にしたいという葛藤が制作サイドにもあったのかもしれません。今後も、時代とともに見直されていく価値観に合わせて、番組内容をアップデートしていく必要はあるでしょう」(お笑いライター)
価値観の“プロデュース”も欠かせないようだ。