10月6日、なにわ男子のツアー「LIVE TOUR 2024 '+Alpha'」新潟公演が朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンターで開催されたが、多くの観客が会場内通路などで大渋滞となり座席に辿り着けず、開演が25分ほど遅れた。
会場内でチケットの取引が横行
主な原因としては、会場内の導線が複雑で分かりづらく、またそれに対しての案内不足もあったようだ。だが、それに追い打ちをかけたのが、会場内でチケット売買をするためにたむろするファンが多く、運営サイドが本人確認を実施し、時間がかかったことも一因だったよう。
「大人気のなにわ男子のツアー千秋楽とあって、多くのファンが少しでも良い席を取りたいと、会場内に入ってからチケット取引を通路などでしていたため、混乱に拍車をかけました。
同公演チケットは、会場内に入らないとどの座席か分からない仕組みとなっているために、会場に入ってからの取引が横行したと思われます。問題視されている行為は“サイチェン”と“中積み”です。“サイチェン”はサイドチェンジの略で、例えば上手側の座席となったファンの推しが下手側に来る場合、レス欲しさに下手側の座席チケットを持つ人と等価で交換、あるいは定価より高い金額で売買すること。“中積み”も、ステージから遠い座席になったファンが、より良い座席に移動するために、定価以上の金額を積んで売買することです。
1対1の交換、売買もありますが、多名義で複数のチケットを購入した人が親となり、その中で良い座席を巡りファンが親待ちをしたり、親に群がったりするので、混雑する会場内で道を塞いでいたとの報告がXであがっています」(芸能プロ関係者)
運営側は通路に留まっているファン、トイレに並んでいるファンらに対し、本人確認を行ったという。きちんと自分の名義を持っている人と、チケット取引をしている人が混在していたため時間がかったようだ。自分の名義ではなく他人名義のチケットを取引で持っていたファンの中には、逃げ出す人もいたという。
西畑大吾の注意喚起
「ライブに参加したファンのXの投稿によると、ダブルアンコールでメンバーが登場した際、西畑大吾さん(27)が冗談めかしてですが、“ファンが公演25分遅延させておいて何アンコールで呼んでるん?俺時間には厳しいぞ?絶対遅れるんじゃないぞ”、といった主旨のことを話し、やんわり注意喚起したようです。
それに対し、ほとんどのファンはマナーを守っていたことで西畑さんに怒りの声を投稿をする人も出てきました。一方、実際“サイチェン”、“中積み”をしていた人も多く、注意するのは正しいと主張するファンと対立する形になっています」(芸能プロ関係者)
これまでにもなにわ男子は熱狂的なファンが多いことで知られ、問題行動が指摘されてきた。2022年11月に、なにわ男子が公式YouTubeチャンネルでCDデビュー1周年記念の生配信を実施した際、メンバーがオープンバスに乗って移動していたこともあり、多くのファンが押し寄せたりバスを追いかけるなどし、「危ない!」とメンバーから注意される一幕もあった。
また、2023年8月に西畑の熱愛報道があった際には、裏切られたとショックを受けるファンが続出。同日夜、なにわ男子は全国ツアーの横浜公演があったのだが、西畑の“熱愛イジリ”をするグッズを本人にわざと見せつけたり、帰り際に西畑のグッズを踏みつけているファンもいたとXで多数の報告があった。
今回の開演遅延についてX上では、
《ゴミふぁむ(なにわ男子ファンの総称「なにふぁむ」の文字り)たちってさ、サイチェン、ファンサされなかったら帰る、自担いない時は座ってスマホいじる(中略)何が楽しくてライブ来てんだし》
《西畑叩く前に、本人確認しますっていうアナウンス流れた&それが本人達にも聞こえているということをわかってね?》
《なにわの公演中のサイチェン率は異常。ずーっとスマホ片手にウロウロしてる人いるし、公演中に椅子に座ってスマホ見てる人も多すぎる》
と、あらためてファンマナーへの指摘が相次いだ。
運営に対しても非難の声
また、入場前から顔付きデジタルチケットにし、本人確認をしていれば今回の事態は起きなかったとして、運営に対しても非難の声もあがった。なにわ男子が所属する『STARTO ENTERTAINMENT』の人気グループのライブチケットについては、高額転売がかねてより問題視されている。
だが、いわゆる“転売ヤー”でチケットを買い占める人々の他にも、純粋なファンの中で、絶対チケットを確保するため友人や家族の名義で複数申込みする“多名義”と言われる行為をする人々も多い。これらを入場前から厳格にチェックし弾き出すと、空席ができてしまう恐れもある。
実際、過去にジュニアの公演で、本人確認を丁寧に行った結果、本人名義のチケットではなかったため弾き出されたファンが続出し、会場内がガラガラで公演開始が遅れたこともあった。
メンバーからのレスが欲しい、少しでも近づきたいという気持ちは理解できるが、マナーを守っているファン、そして何よりメンバーが悲しむことにならないためにも、ライブは当選した自身の名義の座席で、節度を持って観賞して欲しいものだ。