人気バンド『Mrs. GREEN APPLE(以下、ミセス)』の“音楽劇”の映画が、興行収入10億円を突破した。
「'23年12月から'24年3月にかけて行われた音楽劇のライブを映画化したものです。ミセスの人気楽曲を、普段のバンドセットではなく、管弦楽をメインとした演奏にアレンジして、芝居やダンスを交えて表現するという新たな試みでした」(音楽ライター、以下同)
再始動で“フェーズ2”に
『ダンスホール』『ケセラセラ』などのヒット曲で知られるミセスがメジャーデビューを果たしたのは、'15年のこと。
「瞬く間に人気バンドの仲間入りを果たし、若者を中心に絶大な支持を集めました。しかし、'20年7月に活動を一時休止。'21年12月には、2人のメンバーが脱退しました」
それ以降、現在の3人体制となり、'22年3月に活動を再開すると、
「'23年に『ケセラセラ』で『日本レコード大賞』を受賞。『紅白歌合戦』にも初出場を果たし、名実共に国民的人気バンドとなりました」
再始動後を“フェーズ2”と銘打ったミセスは、活動の幅をさらに拡大していった。
「メイクをしたり派手なヘアカラーや中性的なファッションを強調するなど、個性的なビジュアルになったのもこの時期からです」
役者業にも挑戦
この変化は、ボーカル・大森元貴の意向が大きく影響しており、
「楽曲の世界観に合う衣装やヘアメイクを、大森さんが考えてプロデュースしていることが多いといいます」(音楽関係者、以下同)
それに加えて、
「ライブの演出はもちろん、音楽劇の発案も大森さん。“芝居をしながら演奏して、楽曲を表現するライブがしたい”と、2人のメンバーに持ちかけたそうです。もはや、その活動のほぼすべてを司っており、まさしく、ミセスの“王様”といえるでしょう」
だからといって“裸の王様”ではなさそうだ。
「活動休止中にメンバーそれぞれが考える時間を持ったことで、信頼し合える関係を築けたそうです。それに、大森さんは類いまれな歌唱力もさることながら、ダンスや演技でもその才能を遺憾なく発揮しており、カリスマ性を感じます。これだけの実力がありますから、周囲も納得のうえでついてきているのではないでしょうか」
そんな大森が、さらなる進化を遂げようとしている。
「'25年に、大森さんが主演を務める映画の公開が予定されているそうです。公開中の音楽劇のように“アーティスト”としての表現ではなく、1人の“役者”として物語を演じるといいます。音楽劇のヒットで手応えを感じて、今は役者業に気持ちが向いているのかもしれませんね」(芸能プロ関係者)
これについて、所属レーベルに問い合わせたが、期日までに回答はなかった。
大森がいればどこだって“ダンスホール”!