夫婦ユーチューバー「サニージャーニー」のみずきさん

 チャンネル登録者数 22万人(2024年10月現在)の「sunny journey〜サニージャーニー〜」を運営しているこうへいとみずきの夫婦YouTuberが動画を更新。自身のSNS活動での収益を発表し、物議を醸している。

夫婦で旅をするYouTuber

すい臓がんステージ4を報告した(公式YouTubeサニージャーニーより)

 もともと日本一周を目指し、夫婦で旅をしている様子を“専業YouTuber”として動画をアップしていた2人。旅を続けていくなかで、2022年10月にみずきがすい臓がんのステージ4であることが判明し余命宣告を受けたことで、一時は旅を中断して治療に専念することを決断。すい臓がんは助かる確率が低いと言われており、みずきの場合は膵腺房細胞がんという珍しいタイプの病気になってしまったことでファンから悲しみの声が寄せられていた。

 しかし、抗がん剤治療を受けたことで、不可能と言われていた手術を受けられるまでに。さらには、術後の抗がん剤を経て現在は経過観察中という驚異的な復活を遂げた。今年3月にはその復活劇を記録した初の書籍『日本一周中に彼女が余命宣告されました。~すい臓がんステージ4 カップルYouTuber 愛の闘病記~』(双葉社)が発売され、がんと共存しながら前向きに生きるみずきの姿に、心打たれるファンも少なくない。

 そんな2人だが、10月2日に「【収益公開】YouTubeの現実厳しすぎてもうやめたいレベル…」という動画を公開した。はじめに「本動画はYouTuberのリアルすぎる実態を赤裸々に語っています」と注意喚起しつつ、8月の広告収益が17万4267円であることを苦笑いで告白。

 “オワコン20万人YouTuber”と自虐しながら、「バイトで暮らしてる方が儲かるわってレベル。案件なしでは食っていけないレベルで毎月赤字」「どちらが大変かというのは人それぞれだと思うんですけど、(働いた分だけ給料がもらえる)サラリーマンの方が気持ちとしては楽」とYouTuberとしての厳しい現実を切実に語った。

「数か月前には本当に辞めるという話まで出た」と話すこうへいだが、みずきが続けたいと反対。ここまでたどり着くのに相当な努力をしてきたことや旅のはじめから応援しているファンのことを考え旅の様子を最後まで届けたいという想いから、これからも継続することを決意したという。

 さらに新しい挑戦として、tiktokでライバーデビューしたことも発表し、「本気で頑張ります」と意気込んだ。

好きでやってる仕事でしょ?

 動画のコメント欄には応援や心配の声もが多く寄せられたが、

《ネタが尽きた?1本の時間が長いのと、ここ最近だとお家と車中のサムネが多くて旅動画感がないのも一因かもね》

《サラリーマンの方が楽というのは聞き捨てならない。好きでやってる仕事でしょ?愚痴るくらいならバイトしなよ》

《どうしても癌の動画が再生数伸びて、旅行動画が伸びないので難しいのかもね。旅先で働くとかいろいろあるだろうに、なぜSNS活動に固執するかわからん》

 など厳しい意見も。

 また、9日には「みずきの膵がんが詐病だと再び言われている件について」という動画も更新した。詐欺サイトで“あっさりステージ4の膵がんを治した奇跡の人みずきさん”などと書かれていることに憤りを隠せない様子のこうへい。数々の大手メディアで取り上げられてきたが、そのたびに専門家のチェックが入ったうえで公開されていたことやセカンドオピニオンを受けていたことなど数々の証拠を示した。

詐病疑惑について弁明する旅する(元)保育士こうへい(公式YouTubeサニージャーニーより)

 しかしこの動画にも、《病気でしか視聴回数稼げないもんね》《この期に及んでまた病気系?同情を買う作戦はもう飽きたよ》など傷口に塩を塗るようなコメントも散見された。

 病気発覚当時、動画をきっかけにメディアで取り上げられる機会も増えた反面、同時に殺害予告が届いたり、《診断書がウソっぽい。病気は嘘なのでは?》《病気で視聴回数を稼いでいる》という批判も寄せられたりと理不尽な仕打ちを受けることもあった。現在も一部の人から誹謗中傷が続いており、裁判で戦っていることも明かしている。

「SNSに匿名で簡単にコメントを書き込める昨今、誹謗中傷を書いてしまう心理的ハードルは下がります。特に知名度のある人気者が病気を告白するシチュエーションには、どうしても心ないコメントが集まりやすい傾向にありますね。ライバーデビューで風向きが変わるといいのですが…」(YouTuberメディア編集者)

 困難な状況下にもかかわらずポジティブにふるまう2人。これ以上、炎上が広がらないことを切に願う――