10月17日、俳優の西田敏行さんの訃報が日本中を悲しみに包んだ。報道によれば、西田さんは世田谷区の自宅で、ベッドの上で冷たくなっており、家族が119番通報したという。76歳での、突然の別れだった。
突然の訃報を受けネット上では、あの名物番組を思い起こす声が相次いでいる。
築いた“感動路線”
《探偵ナイトスクープの局長と言えば西田局長だったし、正直まだ松本人志は認めてないのだ……たくさん泣いて、愛に溢れる善いひとでした……》
《私の探偵ナイトスクープは上岡龍太郎局長でもなく松本人志局長でもなく、西田敏行局長でした》
《西田局長から松本人志に変わった時から「探偵ナイトスクープ」は観て無い!》
西田さんは、2000年に芸能界を引退し、2023年に81歳で亡くなった上岡龍太郎さんに代わって2001年に『探偵!ナイトスクープ』(テレビ朝日系)の二代目局長に就任。西田さんはかねてより同番組の大ファンであり、上岡さんクラスの大物としてキャスティングされた。2019年まで長きに渡り局長を務め、ダウンタウンの松本人志にバトンタッチをした。
番組では名物キャラを確立したと放送作家は語る。
「西田さんはとにかく“涙もろい”。時には依頼文の内容を聞いただけで涙を流していました。『ナイトスクープ』の感動路線を定着させた人物です。この路線は、三代目局長の松本さんにも受け継がれますが、コアな視聴者からは『マンネリ化』や『子どもネタが多すぎる』などの不満の声も聞かれます。やはり西田さんありきの『ナイトスクープ』だったのかもしれません」
松本局長は、2024年2月より同番組への出演はない。
5月には同番組の最高顧問を務めていた“浪花のモーツァルト”こと作曲家のキダ・タローさんが93歳で亡くなった。ここへ来て西田さんの訃報が続いたため、番組ファンは深い悲しみに包まれているだろう。西田さんの御冥福をお祈りしたい。