10月13日の深夜、大阪府の『阪急十三駅』の踏切付近に、約100人が集結したという。いったい、なぜ!?
「列車や車両の撮影に熱中する“撮り鉄”が殺到したんです。脱線した車両の復旧のために動く“救護車”と呼ばれる黒い車両の写真を撮るために集合していたとか。この救護車が一般車両の線路を走ることが非常に珍しかったようで、撮り鉄たちはレア車両をカメラで収めようとしていたのでしょう」(スポーツ紙記者、以下同)
撮り鉄たちの過度なマナー違反
この日、撮り鉄たちの過度なマナー違反行為があったという。
「車両を撮影したいがために、遮断機が下りているにも関わらず、踏切内にとどまり続ける人や、線路上まで侵入する人がいるなど、多くの迷惑行為がありました。騒動を収めるために警察も緊急出動する事態になったんです」
こうした行為に対し、ネット上では、
《私もカメラを嗜みますが、これはひどすぎる。カメラマンの恥、こんなのがカメラ界隈の肩身を狭くするんですよね》
《撮り鉄のイメージ悪すぎる。逮捕したらいいんじゃないか》
《ここまでになるとただの“犯罪行為”。撮り鉄を放置しすぎなのでは。あまりにひどい行為に対しては躊躇なく逮捕するべきです。それ自体が抑制になる》
など、厳しい声が寄せられている。
「“撮り鉄”の迷惑行為は何度も問題視されています。昨年6月、寝台列車『カシオペア』を撮影しようとして、線路内に3人が立ち入り、列車は緊急停止。3人のうち、2人は鉄道営業法違反罪で起訴されました。
今年3月にも、停車中の特急『やくも』に抱きつくなどの写真を撮った高校生2人の問題行為がありました。2人は鉄道営業法違反及び軽犯罪法違反の容疑で書類送検されています。
こうした一部の行為が目立っており、“撮り鉄”全体の印象が悪くなっています」
阪急電鉄の対応は
今回の騒動に対して、どのような対応が取られたのか。阪急電鉄に問い合わせると、
「駅係員が警戒に当たるとともに、軌道内や動作中の踏切内に侵入していた方には、駅係員が軌道外や踏切外に退去していただくようお声がけをしました」(阪急電鉄広報担当者、以下同)
このような事態は一回だけではないと続ける。
「過去にも別の救援車が走行した際に、同様の状態が発生したことがあり、今回は事前に警察に相談しました。
鉄道ファンのお客様に限らず、軌道内への立ち入りや、動作中の踏切道への侵入は大変危険ですし、列車の遅れなどが生じるなど、他のお客様のご迷惑にもなりますので、おやめいただきたいと思います」
鉄道ファンの人たちには、節度のある推し活をしてほしいもの。