おすぎとピーコさん(左)

 10月20日、双子のコンビ『おすぎとピーコ』の兄で、ファッション評論家としても活躍したタレント・ピーコさんが亡くなったことが報じられた。

「ピーコさんは、1975年に弟のおすぎさんと『おすぎとピーコ』としてデビュー。『笑っていいとも!』や“辛口ファッションチェック”といった人気企画など、数々のテレビやラジオ番組に出演。毒舌なキャラクターで人気を博し、おすぎさんとの掛け合いも人気となりました」(芸能プロ関係者)

《おすぎさんは元気なのかな》

 ピーコさんが亡くなったのは9月3日だといい、敗血症による多臓器不全だったという。そんなピーコさんの訃報を受け、ネットでは弟・おすぎの近況を気にかける声が並ぶ。

《おすぎさんは元気なのかな、寂しいだろうな、、、》
《おすぎさんが
認知症でっていうのは見たけどピーコさんが先に亡くなられたのね…》
《最近見なくなってたからなぁ...おすぎさんかピーコさんのどっちかが具合よくない…って何年か前に話聞いた気がするんだけど...おすぎさんは元気かなぁ…》
おすぎさんときちんとお別れできたんだろうか》

 弟よりも先に旅立った兄・ピーコさん。しかし、最初に病に倒れたのはおすぎだったと、前出・芸能プロ関係者は振り返る。

「おすぎさんは、2021年頃に認知症の初期症状が見られるようになったと報じられています。それからピーコさんがお世話をするため、一緒に暮らし始めたそう。いわゆる“老老介護”となったふたりでしたが、ピーコさんはおすぎさんの変化を受け入れられず強く当たってしまうこともあったとか。後に、ピーコさんの苦渋の決断でおすぎさんは認知症患者の施設に入所することとなったと聞いています」

 一緒に過ごした期間は僅か3か月。おすぎが施設に入所後間もなく、施設に入れてしまったという後ろめたさから、ピーコさんはおすぎの存在を隠すようになったという。

「2023年、ピーコさんは『女性セブン』の取材に《おすぎは死にました》と発言したことが報じられ、一時騒然となりました。しかし、実際のおすぎさんは、グループホームで『すぎうら』と名札に書かれた部屋を構え、穏やかに暮らしているということも『女性セブン』によって報じられています」(前出・芸能プロ関係者)

 その後はピーコさんの認知症も進み、2人は完全に離れ離れになってしまった。

「ピーコさんは2023年3月頃、万引きで逮捕されています。その頃には善悪の判断が出来ないほど認知症がかなり進んでいたようです。その後、おすぎさんとは別の高齢者施設に入所しています。別々の施設でふたりとも認知症を患い、お互いを認識することがないまま迎えたピーコさんとの別れ。おすぎさんが、せめて最後にお顔だけでも見れるといいのですが…」(前出・芸能プロ関係者)

 9月8日、親族のみで執り行われた密葬におすぎは参列しなかったという。あまりにも切ない兄弟の別れだが、互いのことを思いやって築いたふたりの絆は、いつまでも人々の記憶に残り続ける。