福山雅治

 10月4日に、福山雅治が親交の深い仲間と旅をする番組『タビフクヤマ』(フジテレビ系)が放送された。

「今回は福山さんの地元である長崎県を舞台に、ゲストの広瀬すずさん、満島真之介さん、リリー・フランキーさんと、歴史にまつわる場所や福山さん自身のゆかりの地を巡りました」(スポーツ紙記者、以下同)

ひっそり行われた打ち上げ

 行く先々で歓迎される様子は、さすが“長崎の大スター”。ネット上では地元住民以外からも、

《聖地巡礼したい〜》
《福山さんが足を運んだ所に、可能な限り行きたい》
《どんどん行きたいところ増えていく》

 といった声が上がっており、福山の影響力は計り知れない。

『タビフクヤマ』のロケが行われたのは、9月上旬だった。

昼間から“福山さんとすずちゃんがいる!”と街じゅうで話題になっていました。その姿を一目見ようとした人が撮影中のお店に殺到して、ちょっとしたパニック状態に(笑)」(地元住民、以下同)

 撮影を終えると、地元で打ち上げが行われた。

ひとくち餃子の有名店を貸し切りにしていたようです。貸し切りといっても、全部で10席程度のこぢんまりとしたお店ですが(笑)

 仕事のために先に帰京した広瀬を除いて、

福山さん、満島さん、リリーさんと数人のスタッフが来店していたそうです。店には1週間ほど前に予約が入り、騒ぎにならないよう、通りに面した窓をふさぐといった“厳戒態勢”を整えたんだとか」(常連客、以下同)

 時折、有名人も訪れる店で、マネージャーなどのスタッフを外に立たせて“警備”させることもあるというが、

福山さんたちは、どちらかというと“無防備”で、スタッフも立っていませんでしたし、店の近くで車を降りて、普通に歩いて来ていました。全身黒ずくめでスタッフさんに紛れることで、お忍びで店までたどり着けたようです

 全員、ビールや焼酎をじゃんじゃん飲んで、長崎の夜を楽しんだ福山御一行。

色紙の神対応

 さらに、こんな“神対応”も。

福山さんが自ら、店員さんに握手のサービスを申し出たそうです。その後、店員さんが3人それぞれにサインをお願いしたところ、福山さんが“1人1枚の色紙に書くより、3人が1枚にまとめて書いたほうが価値があるでしょ”と提案して“寄せ書き”になったんだとか。その貴重な色紙はお店の壁に大事に飾られていますよ」

 丸一日のロケを終えての打ち上げは1次会でお開きかと思いきや、

「福山さんは行きつけのバーにリリーさんを連れて行って、しばらく飲み続けたそうです」

 地元を愛してやまない福山は、『タビフクヤマ』のみならず、長年その魅力を発信し続けている。

「2008年から、長崎市の『長崎ふるさと大使』に就任。2021年からは長崎県の魅力を発信するプロジェクト『長崎の変』のクリエイティブプロデューサーも務めています」(地元紙記者、以下同)

長崎の観光地『出島』の前で撮影された集合写真(『タビフクヤマ』ホームページより)

 今年2月には、長崎の“冬の風物詩”も彩った。

中国の旧正月を祝う『ランタンフェスティバル』の期間に行われる『皇帝パレード』に登場したのです。毎年、長崎にゆかりのある有名人が中国の皇帝・皇后に扮して街を行進するのですが、満を持して福山さんが凱旋。過去最多の121万人が来場しました。なんと、このとき福山さんは“ノーギャラ”だったんだとか。地元を盛り上げるべく、ひと肌脱いだそうです」

 さらに、一大プロジェクトにも携わっており、

「2022年6月、地元企業の『ジャパネット』が1000億円を投じて行う『長崎スタジアムシティプロジェクト』のクリエイティブプロデューサーにも就任しました」 

 どんなプロジェクトかというと、

「長崎駅から徒歩10分ほどの場所にある広大な土地に、サッカースタジアムをはじめ、バスケットボールの試合やコンサートなどに利用できるアリーナ、ショッピングモール、ホテル、オフィスビルなどが集まる大型複合施設を建設するというものです。“福山プロデューサー”のもと、10月14日についに開業を迎えました」

気になるフリーライブのギャラ

 10月13日には、『スタジアムシティ』のこけら落としとして、福山の“フリーライブ”が開催された。

福山さんの提案でチケット代が“無料”になったんです。53万人以上の応募があり、当選した2万5000人を会場に招待しました。長崎県内の各地で行われたライブビューイングやアプリでの生配信の視聴者数を含めると、31万6000人がこのライブを楽しんだそうです」

 ライブは『HELLO』からスタートして、多くのヒット曲を披露。生まれ変わった地元を大いに盛り上げた。

「実はこの場所でライブをするのは、福山さんが“最初で最後”ではないかといわれています。スタジアムは隣接するホテルからも見下ろすことができるので、逆に言うと“見えてしまう”ということ。そのため、アーティストの公演には不向きなのです」(地元局関係者、以下同)

同じく長崎出身の仲里依紗が皇后役。2人の衣装は特注で制作された(福山雅治の公式Xより)

 地元のJリーグチームの本拠地ということもあり、

「スタジアムには天然芝が敷かれています。ライブを行うと、大勢の人が足を踏み入れますし、機材の搬入出などで芝が傷んでしまうことは避けられません。かといって、頻繁に芝の張り替えを行うのも難しいですからね……。今回の福山さんのフリーライブ後にも芝の張り替えが行われるのですが、かなりの費用がかかるんだとか」

 ちなみにこのライブ、観客は無料だったけれど、まさか福山も……?

『ランタンフェスティバル』は“ノーギャラ”でしたが、『スタジアムシティプロジェクト』に関しては、しっかりギャラは発生していますよ。ただ福山さんの献身的なPRのおかげで、支払った金額以上に経済効果があったのは間違いないでしょう」

 福山にとって長崎は“最愛”の場所に違いない。