10月26日(現地時間は25日)、ロサンゼルス・ドジャースへの移籍1年目にして、大谷翔平投手の“夢”が現実になろうとしている。そんな野球ファンならずとも待ち望む、ニューヨーク・ヤンキースとの「ワールドシリーズ(以下、WS)」に関する“朗報”が舞い込んできた。
もともとNHK・BSにて全試合生中継する予定だったWSだが、地上波でも急きょ観戦できるように。大一番の完全生中継に手を挙げたのはフジテレビ。さぞ、視聴者も大喜びしていると思いきや、同局の放送に不安を覚えているようでーー。
《フジの放送するワールドシリーズなんて誰が見るかよって話だ》
《ワールドシリーズ、放送してくれるのは嬉しいけど、フジが乗り込んでくると、チャラチャラと不要な演出したりするからイラつくような予感》
SNS上で聞こえてくるのはフジテレビの放送を嘲笑するような声ばかり。なぜ、同局によるWS生中継が早くも敬遠されているのか、その理由を挙げていく。
《にわかタレントが大騒ぎしてCM入れまくりのクソ中継になりませんように》
これまでフジに限らず、民放による世界規模のスポーツ大会などの中継では必ずと言っていいほどに直前特番が組まれたり、特設スタジオからの応援番組などが試合に合わせて放送されてきた経緯がある。
国民の受信料に支えられているNHKとは違い、スポンサー広告で成り立っている民放各社としてはCMを挟むのは致し方ないが、スポーツ中継が“バラエティー化”されることにアレルギー反応を示す視聴者は多い。
番宣メインの役者とか見当違いの奴ら
野球であれば野球経験者のタレントやお笑い芸人がMCを務め、同じくコメンテーターとして“野球通”がひな壇に並んで独自の情報を発信。それをアイドルや女性タレントといった、普段は興味のない若い世代が「へぇ〜」と頷くのが定番と言える。
中でも、特に目立つのが《ドラマ番宣メインの役者とか見当違いの奴らが来そう》。自局のドラマ出演俳優を引っ張り出しては、「〜といえば」などと野球コメントにかこつけて無理やり番宣を入れ込んでくるパターン。
それが試合前ならまだしも、イニング合間やハーフタイムのたびにスタジオに切り替えられ、タレントらによる「あ〜だ、こ〜だ」話を聞かされては試合に集中したい視聴者が“萎える”のも無理はない。
《「大谷翔平の打席まであと◯」 みたいなテロップは絶対にやらないでほしい。他選手にリスペクトしてほしい。》
こちらもスポーツ番組を盛り上げる定番演出とされる「テロップ」。ルール解説などのありがたいテロップなら歓迎されるところ、大谷翔平ら特定選手ばかりをクローズアップさせたり、一時期のバレーボール中継で見られた選手の「あだ名」や「キャッチフレーズ」。
はたまた《「大谷vsジャッジ 世紀の対決!」的な余計なテロップ》など、さも“ここが盛り上がりますよ”と、煽ってくるようなテロップも興醒めさせるよう。そして、
実況アナが絶叫しまくるのがうざい
《民法のスポーツ中継は実況アナが絶叫しまくるのがうざい》
《フジテレビの実況解説でドジャースとヤンキースの試合観たいと思わない人たくさんいると思う。》
スポーツ中継には欠かせない実況と解説の存在。特にWS実況を任されるアナウンサーにしてみれば、一世一代の大仕事だけに力が入るのも頷けるが……、
「大谷、打った!大きい大きい!ホームラァーーン!! 世界一の夢を乗せてロサンゼルスの夜空に美しい弧を描く特大ホ〜ムラ〜〜ン!!」
とにかく選手がプレーするたびに大げさに叫べば盛り上がる、はたまた独自の色を出したいのか、自分に酔っているかのような実況アナがいるのも事実。そして実況、解説者ともに大谷贔屓、ドジャース贔屓になってしまうのも懸念材料だ。
現在、一部報道では元ヤンキースの松井秀喜氏、現役メジャーリーガーのダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)に解説者のオファーしているというフジ。かつて同局の実況アナといえば三宅正治アナが代表的だったが、地上波の野球中継から遠ざかって久しい今、実況席につくのは誰なのだろうか。
ほかにも《間違えて大谷翔平の自宅を映しそうで怖いな》と、日本テレビと共に注意を受けたという“出禁騒動”を揶揄する声も見受けられる、フジのWS完全生中継。26日の試合に向けて、テレビマンも入念な“アップ”をしているだろうが、是非とも視聴者や野球ファンを納得させる放送を期待したい。