日本維新のホームページより

 衆議院衆院選の投開票が10月27日に迫り、各党の熾烈な争いが繰り広げている。そんな中、日本維新の会の“広告戦略”に批判が集まっている。

WEB広告だけで300万円程度を投資

「問題のCMは《なぜ政治だけが非常識なのか》《古い政治を打ち破れ》というナレーションなどのテロップが入っているもので、違和感を覚えている人が多いようです。維新の会といえば、9月に女子中学生に性的暴行を加えたとして、維新の元衆議院議員の椎木保容疑者が逮捕されました。

 さらに、2021年の知事選で推薦した兵庫・斎藤元彦前知事がパワハラやおねだり疑惑などで失職した件は記憶に新しいでしょう。不祥事続きの維新の会だけに、この内容のCMに批判が集まるのは当然でしょう」(全国紙社会部記者、以下同)

 日本維新の会関連の動画は、YouTubeにも公開され、WEB広告としても運用されている。再生回数は、現在181万回以上(10月22日現在)も視聴されている。

日本維新のCMより

「これだけYouTube動画の再生回数が伸びているということは、YouTubeを利用している人たちが、広告として視聴をしているということ。CPV(視聴単価)という1回あたりの広告視聴コストは1円前後とみられますが“日本維新の会の中で広告運用は難しい”と考えると当然、広告代理店などに委託する流れが自然でしょう。

 広告代理店としても利益を得るために、経費を計上した上で計算するため、日本維新の会はWEB広告だけで300万円程度を投資していると考えられます

 このCM動画に関して、ネットでは、

《その古い政治をやってる自覚ないのか》

金かけてこのCMは……。古いのは誰やって話やからね?》

 などと、批判の声が散見された。

「維新の会は今回の衆院選で、全国新聞にも新聞広告を出しています。そういった大手メディアになると全面カラー広告は1本あたり、およそ2500万~5000万円の広告費用がかかります。

 また、テレビCMは自由民主党と同等か、自民党よりも多額の金額を出資したのではないかとも言われています。つまり、3〜4億円を広告費用にかけている可能性があります。今回の争点は“政治とカネ”が重大なテーマなだけに、衆院選の宣伝事業費だけでこれほど経費をかけるのはいかがなものでしょうか」(広告代理店関係者」

 “散財選挙”をやめてこそ古い政治を打ち破ることができるのではないか……。