デビュー前の『KinKiKids』堂本剛と堂本光一

 旧ジャニーズ事務所の人気デュオとして、長年にわたってファンから愛されてきた『KinKi Kids』に最大の危機が訪れている。背景には1月に『ももいろクローバーZ』百田夏菜子と結婚、3月31日をもって退社、独立した堂本剛の“離脱”の影響が大きくーー。

 1993年に『KANZAI BOYA』から『KinKi Kids』に名称変更して活動を本格化させると、1994年12月31日の大晦日にはデビュー前にして日本武道館で初コンサートを開催した堂本剛と堂本光一。

 1997年にシングル『硝子の少年』でデビューして以降はご存知のとおり、誰もが知る国民的人気を博した2人。一方でアーティスト色を強める剛、『帝国劇場』の“看板役者”として活躍する光一と、それぞれのソロ活動での“色違い”に不仲説もたびたび飛び交ったものだ。

 その度に、2人の周囲で巻き起こっていたのが“場外乱闘”ーー。

「“剛がソロになりたがっている”“光一は舞台ばかりに熱中”など、コンビ活動が目立たなくなると“どちらが悪い”とファン同士による舌戦に発展。それでもコンサートが開催され、仲良さげな掛け合いを目の当たりしては収束することを繰り返してきました。

 ところが年末コンサートの初開催から30周年を迎える今年、例年であれば10月中旬には発表がなされるところを未だ音沙汰なし。万一にも“年末コン”が流れることになれば、ファンにとってKinKiは解散したことと同じで荒れるのも無理はない」

 旧ジャニーズを長年にわたって取材してきた芸能ライターが危惧するように、これまで年末コンサートを開催した東京ドームや京セラドームの年末スケジュールにKinKiの名前はない。そんな不安と不満からか、SNS上では、特に剛に矛先を向ける光一ファンの声が大きくなり始めている。

今年のコンサートはどうなるの?

《グループは何も変わらないので心配しないでーってヘラヘラと言って独立した剛さん、たまにはKinKiの事を報告するの先にやったらどうですか?今年のコンはどうなるの? いっつも相方任せの剛さん??

《劣化した顔のまんまKinKi Kidsやられても腹立つけどKinKi Kidsないよりはマシか しまりのない顔なのに崇拝者はかわいい、かわいいってほざくから剛は楽だよな》

やる気のない剛を見てると本当にイラつく やる気は全くないくせにKinKi Kidsのラジオだけやってる まじなんなん

2024年1月中旬、単独主演映画の撮影に臨む堂本剛。新婚でも浮かれた様子はなかった

 年末コンサートと同じく、1994年10月の放送開始から30周年を迎えているラジオ番組『KinKi Kids どんなもんヤ!』(文化放送)。2人の軽妙な掛け合いが人気のラジオ番組だが、剛の独立以降は4月に1度だけコンビによる放送があったものの、以降はソロでの放送をメインとしている。

嵐ファンはFC継続に一縷の望み

 またファンをモヤモヤさせているのが「ファンクラブ」だ。4月末をもって閉鎖されたKinKi公式ファンクラブだが、年会費の返金対応の期日(11月27日)が迫る中で泣く泣く“駆け込み”に走るファンも少なくはないようだ。

「KinKiの活動継続を願うファンの“最後の抵抗”なのでしょう。現在はそれぞれに個人ファンクラブを設立する剛と光一ですが、退所メンバーも相次いだ『嵐』はFCを継続させています。コンサート“窓口”にもなっていたFCを消滅させたこと、それこそがKinKiが出した答えなのかもしれません。

 独立の際には、STARTO ENTERTAINMENT社とコンビ活動の話し合いも進められていたと言いいますが、30年にわたって活躍してきたユニットだけに、SMAP同様にさまざまな“権利”も絡んでいるのか、平行線を辿っていると聞きます。

 ファンを“放置”してしまっている現状、さらに互いが矛先を向け合う事態になりかねません。せめて2人揃ってのラジオで声明、もしくは駆け込みのコンサート開催が発表されるのを待つばかりですが……」

 ファンが見たいのは、やはりKinKi Kidsだ。