フジテレビが完全生中継した『MLBワールドシリーズ』(公式HPより)

 大谷翔平(30)が“夢”を叶えた瞬間だった。10月31日(現地時間30日)に開催された、ニューヨーク・ヤンキースとの「ワールドシリーズ(以下、WS)」第5戦を制して、“世界一”になったロサンゼルス・ドジャース。

 試合中継の関係で後番組『ぽかぽか』放送がわずか2分になったのはご愛嬌か、WSを全試合生中継してきたフジテレビも後日の視聴率集計を楽しみにしていることだろう。

 そして興奮も冷めやらぬ31日の夜7時、同局の公式HP内の番組表で放送予定なのが、“まさか”の『MLBワールドシリーズ頂上決戦 ヤンキースVSドジャース』ーー。

『毎日新聞』Web版が、プロ野球を統括するNPB(日本野球機構)と、フジテレビの間に“確執”生じていることを報じたのが30日。発端とされたのが10月26日、福岡ソフトバンク対横浜DeNAベイスターズの『SMBC日本シリーズ2024』をTBSが生中継する“裏”で、午前中に行われたWS第1戦のダイジェストをフジテレビが再放送したこと。

 これを問題視したNPBが、フジテレビにあてがっていた日本シリーズの取材パスを没収したというのだ。きびしい“処分”に焦ったのか、同局が“謝罪の花”を贈っていたことを『フライデー』が報じている。

「なんでもシリーズ開催球場に陳列された、テレビ局各社から贈られた花からフジテレビの分だけが目立たない場所に“撤去”。さらに“処分”後に、フジサンケイグループ代表・日枝久氏の名義で贈られた胡蝶蘭も同様の扱いをされたと。

 NPBが怒るのも当然で、日本シリーズを特別協賛するのは『SMBC』、つまりは『三井住友銀行』です。プロ野球の発展に多大な貢献をしてきた“大口スポンサー”の顔に泥を塗るような行為をされては、いくらフジテレビといえども、NPBは厳しい対応を取らざるを得ないのでしょう」

《予定を変更してお送りします》

中居正広、大谷翔平(2023年)

 スポーツ紙・芸能デクスが危惧するように、どうにもNPBだけでなく、三井住友銀行との関係も悪化しかねないフジテレビのWS再放送。にもかかわらず本日(10月31日)もまた、日本シリーズ第5戦を中継するテレビ朝日の裏で“強行”しようというのだ。

「NPBとスポンサーが了解する上での放送なのか、それとも関係悪化、修復不可能になるのを承知で放送しようとしているのか。番組表では《予定を変更してお送りします》との文言もありますが、今さら“WS再放送を取りやめる予定もある”とは考えにくい。

 それにNPBとの“確執”に一番恐々としているのは、WS中継の“応援サポーター”として出演する、大の巨人ファンでプロ野球ファンの中居正広さんかもしれませんよ」(前出・デスク)

 WS再放送するフジテレビと、日本シリーズを主催するNPB。思わぬ“負けられない試合”が始まろうとしている。