大手宅配ピザチェーン『ピザーラ』の配達員がオートバイで歩道を走行する動画がネット上で拡散され、波紋が広がっている。
「この動画はたまたま近くを通行していた車両のドライブレコーダーで撮られたものでした。この動画は、車両の後方から『ピザーラ』のバイク配達員が走ってくるところから始まり、車両前方の画面に切り替わると、バイクは歩道に乗り換えて走行。この道路は都内の片側一車線の道路で、車との距離が近かったのかもしれませんが、バイクが歩道を走るのは大変危険です」(ウェブメディア編集者、以下同)
この動画に対し、当然ネット上では多くの批判の声が上がっている。
《どんなに遅れようが交通ルールは守らないと》
《問題外の配達員だな。この配達員の個人の問題もあるが、店のバイトリーダーや店長がしっかり指導していないんだろうな》
『ピザーラ』は今年2月にもバイク配達員による危険運転が問題視されていた。
「山口県内の道路で『ピザーラ』のバイク配達員が蛇行運転をする動画がSNS上で拡散しました。このとき、『ピザーラ』サイドは“厳正に対処する”とコメント。しかし、バイク配達員が問題視されるのは今回が2度目です。『ピザーラ』の指導体制を疑問視する声も上がっています」
スタッフ本人の呆れた言い訳
拡散された動画について、『ピザーラ』を運営する株式会社フォーシーズの広報担当者に話を聞いてみると、
「動画については把握しており、当該のスタッフ本人に確認をしたところ、店舗に帰店する際に車で道路がふさがれていた為、あと20m程で店舗だったことから、大丈夫と考えて歩道を走行してしまったとのことです。また、歩道走行は今回が初めてだと確認しました」
バイクで歩道を走行することは、もちろん道路交通法違反にあたる。
「この件は道路交通法違反であり、非常に危険な行為であると考えております。当該スタッフには動画を見せて確認し、店長、またスーパーバイザーからも、非常に危険な行為であることを伝え、今後行わないよう指導を行い、本人も反省しております。今後の処分については、警察署に相談の上、厳正に対応させて頂く所存です」(株式会社フォーシーズ広報担当者、以下同)
バイクで配達する際、従業員に対して、どのような指導を行っているのだろうか。
今後もバイクでの配達は続けていく
「まずは基本的なこととして、配達に際しては交通法規の遵守、マナーを守った運転を配達員の皆さんにお願いしております。
店舗で勤務を始める際、研修中に動画視聴で安全運転の重要性、配達上の注意点を学んでいただき、配達バイクの特徴などについて説明したあと、運転経験に応じて実際の走行をチェックし、指導したうえで業務に従事いただいております」
今後もバイクでの配達は続けていくという。
「今後も、道路交通法の遵守をスタッフに理解、徹底して頂けるように指導を継続しながら、店舗の運営を続けて行きたいと考えております。
そしてもし問題が起きた際には、関係各所に相談確認をさせて頂きつつ、厳正に対処してまいります」
短時間で届けてくれるピザのデリバリーサービス。尽力してくれるのはありがたいが、まず第一に交通ルールを守ってほしい。