パックンことパトリック・ハーラン

 お笑いコンビ「パックンマックン」のパックンことパトリック・ハーラン。11月6日、『報道1930』(TBS系)にコメンテーターとして生出演した際の発言が波紋を呼んでいる。

 番組では、同日に投開票された米大統領選がテーマに。共和党のドナルド・トランプ前大統領と民主党のカマラ・ハリス副大統領との戦いはトランプ前大統領が勝利を収めたが、ハリス氏支持のパックンは自らの思いを吐露した。

《こういう選民思考が嫌われた結果》

「4年間、思い出して下さい。2回も弾劾されているんですよ。金正恩とラブレターを交換しているんですよ。プーチンともラブラブな状態になっているんですよ。権力を乱用しているんですよ。グローバルサウスを“クソダメ国家”と言っているんですよ。その人の未知数が今、知られているんです。グレーのところが白黒はっきり見えているんです。僕から見れば真っ黒なんです」

 とトランプに「NO!」をつきつけた。

 パックンの発言にネットが反応。

《トランプに投票した人は馬鹿って言いたいのか。こういう選民思考が嫌われた結果だと思うのだが》
《トランプ氏勝利確実で、なぜか日本のTVがお通夜状態wwwMC共は必死にトランプを貶しめてパックンに至ってはトランプ氏を嘘つき呼ばわり…》
《申し訳ないけど、パックンみたいな「知的エリート」と見られる人も含めて、セレブや有名人が耳触りの言葉を述べたとしても、「理想よりも現実の方が大事」という多数のアメリカ人の現状が見えた選挙だと思いました》

 などパックンへの批判が投稿された。パックンの発言について国際政治に詳しいフリージャーナリストは「見ている点が違う」と断言して以下のように語った。

「アメリカ大統領選の争点は経済と移民です。アメリカでは高インフレで生活に苦しんでいる人が数多くいます。月収75万円のトラック運転手がホームレスになるほど、インフレが悪化しているのでバイデン政権への恨み節があちこちから上がっています。ハリス氏は副大統領でしたから、彼女が大統領になるとますます生活が苦しくなると思って、トランプ氏に投票した民主党支持者もいます。

 また移民が高インフレで職にありつけず、犯罪をしているのもアメリカにとっては大きな問題です。トランプ氏は不法移民を国外退去させることを公約に掲げて一部から“差別だ”と批判されましたが、治安の維持を望む国民に支持されています。ハリス氏が負けたのは経済対策の弱さがアメリカ国民に届かなかった点でしょう」

 トランプ氏が大統領になったことで日米関係は不透明な状況だが、パックンの評判が落ちたのは間違いないだろう。