松本人志

《参加された女性の中で不快な思いをされたり、心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば、率直にお詫び申し上げます》

 11月8日、ダウンタウン・松本人志が吉本興業のホームページでコメントを発表した。『週刊文春』に掲載された記事をめぐり、松本側が発行元の『文藝春秋』などに5億5000万円の損害賠償などを求めた訴訟から約10か月、“電撃決着”を迎えた。

スピードワゴン・小沢一敬とAさんが当日に行っていたLINEのやり取り

「2023年12月、『週刊文春』は“2015年に松本さんから性的行為を強要された”と訴える女性の証言をもととした記事を掲載。その後も“文春砲”は止まらず、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症した女性や、実名を公表した元タレントの大塚里香さんなども告発するなど、多数の証言者が現れたのです」(スポーツ紙記者)

 この記事を受けて、松本は2024年の1月に芸能活動の休止を発表し、訴えを起こした。そして今年3月から『文藝春秋』との裁判がスタート。

「松本さんは芸能活動を休止したものの、なるべく早く裁判を決着させ、芸能界復帰を望んでいました。今回、ついに裁判が決着し、気になるのはやはり“復帰場所”でしょう。聞いたところによると、大阪にある吉本興業が運営する劇場『なんばグランド花月(以下、NGK)』でのステージに出演する可能性があるんだとか」(お笑い関係者、以下同)

復帰が有力視されている番組

 NGKといえば2022年、吉本興業の記念公演『伝説の一日』で、31年ぶりにダウンタウンが漫才を披露した場所。当時、大きな話題となった。

吉本興業では、活動休止したお笑い芸人はまず、舞台で復帰するのが通例です。漫才なのかフリートークになるのかはわかりませんが、松本さんはとにかく“お笑い”がしたい。1年近いブランクがあるとはいえ、“笑いのカリスマ”は、舞台でお客さんを楽しませてくれるでしょう」

 そして、テレビ復帰も期待されている。目下、有力視されているのは、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!(以下、ガキ使)』(日本テレビ系)と、年末の風物詩となっている『M―1グランプリ(以下、M―1)』(テレビ朝日系)だという。

2024年4月中旬、食料を買い込んで自宅に帰る「スピードワゴン」小沢一敬。伸びきったヒゲがマスクの下からはみ出していた

「テレビ番組への復帰はスポンサーの問題もあり、ハードルが高いという声もありますが、『ガキ使』のスタッフとスポンサーは、松本さんの復帰を待ち望んでいて、“いつでもどうぞ”といった感じ。すぐにでも出演できる状態だそうです。『M―1』はご存じのとおり、松本さんがいないと始まらない。出場者だけでなく、視聴者も彼の審査があるからこその大会だと誰もが認識している」(テレビ局関係者)

テレビ以外の新たな“野望”

 今後は具体的に復帰のシナリオが描かれるはずだが、松本には新たな“野望”があるのだと、この関係者が続ける。

「活動休止前から出演していた動画配信サービスでの番組にも、より一層力を入れていくそう。予算面やコンプライアンスの問題で制限がかかる地上波よりも自分がやりたい、面白い、と思う企画を実現できるからだといいます。

 この10月には、Amazonプライム・ビデオで配信中の『FREEZE』が『ベストコメディフォーマット賞』を受賞しました。これは、世界最大級のテレビ・映像コンテンツの国際マーケットである『MIPCOM2024』での栄誉ある賞。『ドキュメンタル』などの人気シリーズも松本さんの発案ですし、裁判が終わり、新しいコンテンツをどんどん作っていかれると思いますよ」(前出・お笑い関係者)

 “潔白証明”とはいかなかった松本だが、復帰の野望は叶うのか……。