木村柾哉 撮影/矢島泰輔 ヘアメイク/Sayaka(MASTERLIGHTS) スタイリスト/TOGOMANAMI 衣装/KOH’SLICKCURRO

本当に自分に務まるかな?というのが率直な感想でしたが、以前ドラマに少し出演させていただいて、演技にすごく興味があったので、このような機会をいただけてうれしい気持ちもありました

INIリーダーの原動力は

 11月8日公開の映画『あたしの!』映画初出演にして初主演を務める木村柾哉。誰もが憧れる学校イチの王子様・御共直己を演じている。普段はグローバルボーイズグループINIのリーダーとして活躍している木村。本格的な演技は今回が初めてだという。

ダンスとは違い、自然体の所作や表情を見せるのが難しかったです。特に直己は、誰にでも優しい一方で、あまり表情に出さない人。感情を出しすぎず、でも見ている人にちゃんと伝えなきゃいけないというのが大変でした

 本作は、恋と友情のバトルが描かれており、ド直球ガール・あこ子(渡邉美穂)と不器用な充希(齊藤なぎさ)、真逆な2人の対比が見どころの一つだ。

僕自身は、思ったことはわりとちゃんと言うタイプなので、どちらかというとあこ子タイプです。でも、一番共感できるのは意外と充希。関係を壊したくなくて本音を言い出せない気持ちもよくわかります。グループで何か言わなきゃいけない時も、時と場合によってあこ子タイプと充希タイプで使い分けます

 スーパーモテ男子にもかかわらず、“彼女をつくらない主義”で、何を考えているかわからないミステリアスな一面も持つ直己。そんな役と自身の共通点について、

誰に対しても同じような関わり方をするところは似てるかな。僕も学生のころ、分け隔てなく全員と仲良くしてきたので(笑)。それでいて、直己と成田(山中柔太朗)のように深い関係の仲間もいるところも似てる部分。だけど、僕は直己みたいに女の子の扱いをすごくわきまえているような人ではなかったので、そこは似ても似つかないところです!(笑)

 と笑顔で語った木村。自身はどんな高校生だったのだろうか。

クラスの目立つグループにいる目立ってない人みたいな(笑)。陽気でテンションの高い人たちと仲が良いけど、そのテンションにはついていけず静かにしているタイプでした(笑)。仲の良いグループはありましたが、それに執着はせず、誰とでも仲良くしていました。あとは、高校でダンスを始めて、ダンス部の仲間とは青春した分、絆も深かったです

 また、作中“全女子の学校に行く原動力”とも言われた直己を演じた木村に自身の原動力を聞いてみた。

やっぱりMINI(INIのファンネーム)の皆さん。僕たちは音楽やコンテンツを発信する側で、受け取ってくれる皆さんがいて成り立っているので、そこは本当にいつもたくさん支えてくださる、MINIの皆さんが原動力です

 今回の映画出演を通して、今後の役者活動にも意欲を見せる。

今後も演技には、どんどん挑戦していきたいです。今回、反省や改善点も自分の中でたくさん見つかったので、この経験を活かして、いろいろな作品に出られたらいいなと思っています。やってみたい映画もいろいろあるんですよ。アクションに刑事もの、ヒューマンドラマとかもやってみたいですし、本当にいろんな役に挑戦してみたい! 夢は広がる一方です(笑)

 最後に、本作の見どころを教えてくれた。

コメディー要素の強い映画だと思われるかもしれませんが、それぞれの思いや頑張りがあって、相手の気持ちに寄り添う大切さも気づかせてくれる、大人も楽しめる映画になっています。しっかり笑って泣けるこの青春をぜひ劇場に感じに来てほしいです!

撮影裏話

 ツイスターゲームのシーンは、実はもともと台本にはなかったんです! 久々にやったらそれが楽しくて、カメラが回ってない時もキャストの皆さんと遊んでました(笑

お気に入りのシーン

 最後の空港のシーンはやっぱり思い出深いです。他人の気持ちを優先して自分の気持ちを後回しにしてきた直己が、大きな決断をするところは感動しました。僕にとってもこの映画への出演は大きな決断の一つ。直己と一緒に成長できたと思います

ゆずれない“あたしの!”こだわり

 サラダにパクチーは絶対欲しい!一時期パクチーを食べたいがためにサラダを自分で作ってました(笑)。あんまり共感してもらえないかもしれないけど……(笑)

親友と好きな人がかぶったら?

 恋愛も友情も全部“あたしの!”じゃないですか?(笑) その時は自分の気持ちはしっかり伝えるあこ子タイプかもしれないです

(C)幸田もも子/集英社・映画「あたしの!」製作委員会

2024年11月8日(金) TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開! 出演/渡邉美穂、木村柾哉(INI)ほか 配給/ギャガ (C)幸田もも子/集英社・映画「あたしの!」製作委員会