筑波大学准教授で『news zero』(日本テレビ系)などのメディア出演歴もある落合陽一が、岐阜県に神社を創建。その直後に、お笑いコンビ「千原兄弟」の千原せいじが日本仏教協会の顧問に就任したというニュースが舞い込んだ。著名人が立て続けに宗教と深い関わりを持ったことで、ネット上はざわついているようだ。
「意味がわからなすぎて逆に興味」
まず落合は、「日本文化伝承協会」の専任理事である宮澤伸幸宮司と、岐阜県高山市の国指定重要文化財・日下部民藝館に「計算機自然(デジタルネイチャー)神社」を正式に創建したと発表。「ヌルの神様」と「オブジェクト指向菩薩」を祀っているという。
「落合さんは以前から、“計算機自然(デジタルネイチャー)”という概念を提唱しています。近い将来、元来の自然と計算機(コンピューター)が作り出した世界の違いが薄れて“新しい自然”が現れる……という考え方のようです。この考えをもとに、11月4日に岐阜県高山市の日下部民藝館に『計算機自然神社』を創建し、プレスリリースなどを出していました。ちなみに、この神社のご利益は『無から有を生み出す可能性の拡大』と『創造性と思考の深化』だそうです」(芸能ライター)
プレスリリースには、落合が宮司の格好をしている写真も複数枚掲載。約60名が参列したというが、ネット上には、
「何を言っているのかさっぱりわからない」
「神社ってこんな簡単に、誰でも作れるものなの?」
「意味がわからなすぎて逆に興味湧いてきた」
などと、困惑する声が続出した。そして約1週間後の12日には、せいじが日本仏教協会の顧問に就任したとのニュースがネット上で話題になった。
芸能人を使って金儲け?
「今年5月、せいじさんは自身のインスタグラムにて突如『天台宗 千原靖賢和尚となりました』と発表。所属事務所の吉本興業が運営するウェブサイト・FANYマガジンのインタビューによると、『道端で車にはねられたであろう動物の亡骸を多く目にした』ことがきっかけで、自分に何かできないかを考え、動物専門の供養を行う僧侶になったといいます。ただ、僧侶一本でやっていくわけではなく、引き続きお笑い芸人の活動は続けていくそうです」(前出・芸能ライター)
せいじは自身のYouTubeチャンネル「せいじんトコ」にて、僧侶になった理由や今後の活動を自ら語っている。修行の様子も「お見せすべきものとそうでないものとを判断しながら」同チャンネルで公開するという。
しかし、せいじが日本仏教協会の顧問に就任したことについても、ネット上の反応は懐疑的だ。というのも、日本仏教協会は2017年に設立された歴史の浅い団体で、お寺での婚活イベントや、企業向けに座禅や読経を行う研修、仏教にまつわる検定の実施など、多岐に渡った活動をしており、これが一部で「ビジネス的な匂いが強い」と批判されているのだ。
「せいじさんへの批判というよりは、協会に対する疑問の声が多いようです。ネット上には『芸能人を使って知名度上げたいだけでしょ?』『収益を得るためには、知名度のある人を関わらせる必要があるんだろうね』など、冷ややかな声が寄せられていました」(スポーツ紙記者)
「信仰の自由」は憲法で保障されているため、落合やせいじの行動はもちろん自由。ただ、自由すぎると世間は困惑してしまうようだ。