ベストヒット歌謡祭(公式Xより)

 14日放送の『ベストヒット歌謡祭2024』(日本テレビ系)で事件は起きてしまった。

《下手すぎる》

「同プログラムは年末恒例の音楽番組ですが、今回は“BIRTH SONGメドレー”と題し、個人・グループの垣根を超えた同い年メンバーがスペシャルコラボ。自分たちの生まれた年のヒット曲を歌いました。

 そのオープニング、乃木坂46・梅澤美波、田村真佑、弓木奈於、FANTASTICS・中島颯太、JO1・川西拓実、Aぇ!group・小島健という6人で結成された『Team1999』は、1999年9月にポルノグラフィティがデビューシングルとしてリリースした『アポロ』をカバー。メンバーそれぞれが1節ずつ歌ったり、最後はみんなでハーモニーを奏でるなど、約8000人が詰めかけた大阪城ホールをおおいに盛り上げました」(スポーツ紙記者)

『ベストヒット歌謡祭』でポルノグラフィティの『アポロ』をカバーした面々(公式Xより)

 番組の冒頭を飾る大事な一発目のパフォーマンス。ところが往年のファンなどからは、彼らメンバーの歌唱力に疑問符がつくことになってしまう。例えばXでは、

《オープニングのアポロ下手すぎる》
《テレビつけたらポルノへの冒涜みたいなアポロを聴いてしまった》
《ベストヒット歌謡祭アポロでいきなり放送事故やめて》
《歌唱力でキーも届いていないし音程間違えているし失礼極まりない、如何に岡野昭仁が凄いか見せつけられた》

 と、厳しめの意見が。同曲といえば、ボーカル・岡野昭仁の高音の力強さ、声のキレが存分に味わえる、ポルノの代表曲であり、真骨頂ともいえる歌だ。だがやはり耳の肥えたリスナーには満足いくものではなかったようだ。

「“BIRTH SONGメドレー”企画ではこの後もさまざまなアーティストやアイドルが同じく出演して各時代の名曲に挑戦していましたが、声が出ていない組もちらほらあり、この企画の難しさが浮き彫りになりました。今回出演したのは各グループの人気メンバーということですが、そもそも同い年というくくりで選抜するという点で難があった気もします。

 一方で、曲を歌った本家の声を聴きたい気持ちはわかるのですが、こうした企画はそれぞれのグループのファンが喜ぶ余興。そうではない人からすると納得がいかないとは思いますが、そこまで目くじら立てることでもないのでは」(制作会社スタッフ)

 歌をカバーすることの難しさを痛感させられたひとコマであった。