酸味が強いときは、約40度のお湯に10~20分浸けると、クエン酸が分解される酵素が働き、ほのかな甘さに。むいた後でも、外皮ごとでもOK ※写真はイメージです

 日常の気になる疑問を解決!腐らせやすいみかん。長持ちさせる裏技は?知って楽しいおもしろ雑学を友達や家族にも教えてあげよう。

知って楽しい!おもしろ雑学

Q.腐らせやすいみかん。長持ちさせる裏技は?

A.ヘタの部分を下にして、風通しが良い場所で保管してください。(フルーツジャーナリスト 肥後庵代表 黒坂岳央さん)

 11月から2月までの寒い時季に旬を迎えるみかん。スーパーでお安くまとめ買いできるが、皮がカビてしまい、何個もダメにしてしまうことも。腐らせない方法はある?

ヘタを下向きにして保存すると、果肉への負担が減りカビを防ぎやすくなりますよ

 と教えてくれたのは、フルーツジャーナリストで高級フルーツのギフトショップ「肥後庵」代表の黒坂岳央さん。

この時季にスーパーなどで出回るみかんは、温州みかんという品種で、甘みと酸味のバランスが良く、皮がとてもやわらかくむきやすいのが特徴。ただ、皮がやわらかいがゆえに、果肉を守るガード力が低く、それがカビる原因に」(黒坂さん、以下同)

 みかんはビニール袋やネット袋に詰められ販売されるが、底のほうにあるみかんは、上に積んであるみかんの圧力がかかっている状態。

「すると、外からは見えなくとも内側にまでダメージが加わり、薄皮が破れて果汁が出てしまう。その果汁が外皮の部分にまで染み出して、水分を栄養にカビが繁殖します

 なので、下のほうにあるみかんに負荷がかからないようにするのが大切。

購入したら袋から出して重ならないように置くか、スペースが限られているのなら、ヘタの部分を下にして重ねてください。みかんはヘタの部分が一番かたいので、ヘタが上向きの状態でその上から力が加わると、つぶれやすい。下向きにすることでダメージを軽減できます」

 また、みかんは湿度に弱いため、常温で保管するときは風通しの良い場所に置いて